クラミジアの感染経路について|心当たりがないのに感染する?トイレやお風呂も感染経路になる?
最終更新日:2025.9.29

記事監修者
精神科医ならではの患者に寄り添った診療で患者の信頼を集める。日本感染症学会にも所属し、性病にも精通する
【経歴】
1999年 防衛医科大学校 卒業
2007年 ナチュラルクリニック代々木院長
2009年 湯島清水坂クリニック院長
2016年 YSこころのクリニック院長
2023年 ゲーテメンズクリニック八重洲院 院長
【資格・所属】
日本性感染症学会 自律神経免疫療法研究会
国際メンタルセラピスト協会 専務理事
認定産業医
精神保健指定医
【著書】
『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』(河出書房新社)
『医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣』(中経出版/KADOKAWA)
『薬を使わず治すうつ-みやじっち先生のメンタルセラピー』(ルック)
『精神科医が教える「うつ」を自分で治す本』(アスペクト)
『医者なし薬なしでいつの間にか「うつ」が消える本』(ベストセラーズ)
他多数を執筆
・ スタッフは男性のみ、女性の目が気にならない
・ 即日検査、即日治療が可能
・ 自由診療のため匿名で受診可能。誰にもバレない
・ 薬はまとめて処方。通院の手間がかからない
・ 年中無休、オンライン診療も可能で、すぐ治療できる
すぐに不安を解消したいという方は、気軽にご相談ください。
クラミジアは性行為でうつる感染症ですが、感染するのは性器だけではありません。感染した箇所の粘膜に粘膜が触れれば、性器に限らず感染する可能性があります。最近特に増えているのは喉への感染です。喉の症状は現れにくく、気づかないうちにうつしてしまうおそれもあります。この記事では、クラミジアの感染経路についてくわしく解説していきます。


目次
クラミジアの感染経路について

クラミジア感染症は性行為で感染する性病。こう聞くと、性器が感染するだけのように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。
性行為とひとくくりに言っても、実際はノーマルな性器性交もあれば、オーラルセックスやアナルセックスなど、スタイルは多様化しており、これら全ての行為が感染経路になり得ます。
性器の感染が多いので、精液や膣分泌液が粘膜に接触して感染することが主にはなりますが、感染した箇所の粘膜に自分の粘膜が触れれば、性器に限らず、病原体であるクラミジア・トラコマチスに感染する可能性があります。
今特に増えているのがオーラルセックスを介した感染。喉の症状は現れにくいため、そうとは知らずに相手にうつしてしまうことが多いのです。感染経路について解説していきます。
感染経路1 オーラルセックス
オーラルセックスでは、喉を介して感染が拡がります。フェラチオをしたとしましょう。男性性器がクラミジアに感染していた場合、相手の性器から自分の喉へ菌がうつることになります。
逆に、自分の喉がクラミジアに感染していれば、喉から相手の性器にうつしてしまう可能性があります。もちろん、クンニリングスでも同じことが起こり得ます。
オーラルセックスなら妊娠の恐れがないからと、コンドームなしのことも多いはず。それだけ感染する確率も高くなります。さらに咽頭クラミジアは無症状のことが多く、症状があっても風邪に似ているために、相手にも自分にも自覚なく感染を拡げていきます。
実際、性器がクラミジアに感染している人の10~20%が、喉からクラミジアが検出されたというデータもあります。
感染経路2 アナルセックス
性器と肛門が触れるアナルセックスでも、性器から肛門、肛門から性器へと感染します。肛門の場合は、肛門のすぐ上にある直腸の粘膜がクラミジアに感染して、直腸炎を発症することになります。
感染経路3 目への感染(結膜炎)
性器に触れた手指にクラミジアを含む体液がついている場合、そのまま目をこするなどの行為があると、結膜部分がクラミジアに感染します。結膜とは、まぶたの裏側や白目の表面を覆っている部分のことで、クラミジア結膜炎を発症し、充血したり、ネバネバした目やにが出たりします。
感染経路4 キス
唇が触れ合う程度のキスであれば、相手、もしくは自分が咽頭クラミジアだったとしても感染する可能性はほとんどありません。ただし、ディープキスのように舌を使ったキスではお互いの粘膜に触れることになるため、感染する可能性が高くなります。
感染経路5 妊娠中の赤ちゃんへの感染
出産時、子宮頸管等、母親の性器にクラミジア感染があると、赤ちゃんが産道を通るときに感染させてしまう可能性があります(母子感染)。生後しばらくしてから肺炎や結膜炎を発症し、ときに命にかかわることもあるため、出産までに完治させておく必要があります。
トイレ お風呂 タオルの共用 性行為以外の感染経路は?

クラミジアは、人の細胞に寄生しなければ増殖できず、人の体から離れては生きられない細菌です。性行為では、侵入がたやすい粘膜と粘膜が触れるため感染しやすくなりますが、粘膜同士が触れない状態ではほぼ感染しません。
- 温泉やお風呂・トイレでの感染
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性病と聞くと、お風呂に一緒に入っただけでうつるのでは?と思うかもしれませんが、クラミジアは感染した粘膜との接触でうつる病気。
感染部位の粘膜に触れるような行為さえなければ、温泉やお風呂、トイレで感染することはまずありません。タオルやコップなど、物品の共有でも同じことが言えます。
- ストレスが原因
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ストレスによって身体がダメージを受け、免疫力が低下することによって、何らかの病気になる可能性はありますが、ストレスが直接の原因となってクラミジア感染症を発症することはあり得ません。
クラミジア・トラコマチスという細菌が病原体の感染症であり、その細菌に感染した粘膜や分泌物に触れることで感染し、発症する病気です。
■参考文献:厚生労働省「知っておきたい性感染症mini講座」(男性版)
クラミジアの感染確率
クラミジア感染者と1回性行為をすると、30~50%の確率で感染します。コンドームなしの性行為の場合の感染率は50%。コンドームを着けた場合も、性行為の最初から最後まで着けていたかどうかで、感染率はかなり変わります。
クラミジアの潜伏期間

潜伏期間とは、感染して発症するまでの期間のことを言い、クラミジア感染症では、1~3週間が目安になります。個人差はありますが、男女での差はありません。なお、目の感染の場合は、他の部位に比べ、潜伏期間が短い傾向があります。
■参考文献:厚生労働省「性感染症」
クラミジアの感染期間、完治するまで

クラミジア感染症は、感染に気づかず治療せずにいても、自然に治ることはほぼありません。
病気の特性として、潜伏期間を過ぎてもはっきりした症状が出にくいために、感染して1~2年、ひどいと10年もの間、何も気づかずに感染したままだったということもあります。他の病気の検査やパートナーの発症などが、感染に気づくきっかけになることが多いようです。
検査でクラミジアに感染していることが分かったら、治療は飲み薬で行います。お薬の種類により服用期間は変わりますが、だいたい1~7日間。お薬を飲み切った後、2週間ほど経過観察し、治ったかどうかの検査を行います。陰性が出れば治療は完了します。
感染経路不明「心当たりがない」クラミジア感染で浮気を疑われることも

クラミジア感染症は症状が出にくいために、感染が分かっても、いつ誰にうつされたのかがはっきりせず、「心当たりがない」「身に覚えがない」と感じることが多いようです。
夫婦や恋人同士のどちらか一方だけが発症すると、状況によっては浮気を疑われることもあるかもしれません。でも実際は、感染者とのたった1回の性行為でもうつる可能性が高く、性行為をしたことのある人なら誰が感染していてもおかしくない病気です。
自分には症状がなく、パートナーだけが発症した場合の感染経路を考えてみましょう。例えば自身の性器が感染していたとします。
自身には症状がなかったので気づかずにいたが、自分を介してパートナーが感染し、パートナーだけが発症した。あるいは、自身の喉が感染しており、気づかずにオーラルセックスをしてパートナーにうつしてしまい、パートナーだけが発症した。
このように、自分自身に症状がなくても、感染源になっている可能性は十分あり得るのです。しかも自覚症状がなければ、自分自身の感染も直近の性行為によるものなのか、10年前の性行為によるものなのか、全く見当がつきません。クラミジアに感染したからといって、パートナー以外の人と関係を持ったとは必ずしも言えないのです。
クラミジア感染症は性行為を介してうつる病気です。自分が感染していれば、パートナーにも感染の可能性があり、そのまた逆もあり得ます。性病にかかったことを打ち明けるには勇気が必要ですが、自分が治療するだけでは感染を繰り返すだけ。
パートナーにも検査をしてもらい、感染しているのなら二人で治療を受けるようにしましょう。また、コンドームを着用して性行為するようにすれば、感染の確率はグッと減らせます。
パートナーと同時にクラミジアの検査と治療をしましょう!

クラミジア感染症は、自覚症状が出にくいだけに、いつ誰から感染したのか、感染経路を特定するのが難しい病気です。場合によっては、数年どころか10年前に感染していた可能性があります。
また、自分自身が感染源にもかかわらず、パートナーだけが発症することもあり得ます。もしも自分には症状がなく、パートナーだけが発症したとしても、はっきりしたことが分からない以上、相手が浮気しているとは限りません。お互いのためにも、一方的に決めつけるのではなく相談しながら同時に治療をすることが大切です。
また、まったくの無症状だと、「自分は大丈夫なのではないか」と油断してしまいがち。
しかし、パートナーが感染していれば自分自身も感染している可能性が高く、無症状だったとしても、パートナーに繰り返し感染させてしまう恐れがあります。安易に自己判断せず、必ずパートナーと同時に検査するようにしましょう。
GOETHEメンズクリニックは男性専用の性感染症医院です。
すぐに不安を解消したいという方は、気軽にご相談ください。
ゲーテメンズクリニックの患者さまのお声

さすが専門クリニックですね
少し前から喉に違和感があり、喉もクラミジアに感染すると知ったので、念のため検査を受けました。結果は陽性でした…。でも薬を飲むと、違和感もすぐになくなり、再検査では陰性でした。専門クリニックで、すぐに治療を受けて良かった。(30代・自営業)
1回で治って良かった
遊び友達からクラミジアになったと連絡があったので、すぐにゲーテを受診しました。自覚症状が全くなかったのですが陽性。先生から「飲み薬だけで治ります」と言われて安心しました。1回薬を飲んだだけで、再検査では無事陰性。友達との関係も守ることができて感謝しています。(20代・会社員)
放置は良くないですね
なんとなく気にはなっていましたが、特に症状もなく放置していました。でも不安になり、ゲーテメンズクリニックに相談しました。感染経路や潜伏期間について詳しく説明してくれて、検査の重要性を感じました。今回はきちんと向き合えてよかったです。(40代・会社員)
恥ずかしくなかった
性病だと思いましたが、誰にも知られたくない気持ちもあって…。ゲーテさんは男性専門なので、なんとなく安心できました。実際、女性と顔を合わせることはありませんでした。スタッフの方も親切で、恥ずかしくなく相談できました。(20代・学生)
オンライン診療は手軽で安心
仕事が忙しく、なかなか病院に行けませんでした。ゲーテクリニックにはオンライン診療があると知り、受診しました。感染経路など不安もありましたが、先生がやさしく話を聞いてくださり、治療法を提案してくれました。オンラインでも安心できて満足しています。(30代・専門職)
よくあるご質問

Q1. クラミジアは、性行為以外でも感染しますか? |
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A. クラミジアの主な感染経路は、性器、オーラル、アナルなどの性行為です。タオルや便座などを介して感染することは、ほとんどありません。性行為の経験があれば、誰もが感染している可能性があります。 |
Q2. 症状がなくても感染している可能性はありますか? |
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A. はい、クラミジアは感染しても無症状がとても多い性病です。特に女性の場合、約80%が無症状とされています。自覚症状がないからと放置すると、他の人に感染させたり、症状が慢性化するリスクがあります。感染リスクのある性行為をした時は、検査をおすすめします。 |
Q3. 治療すれば、再感染することはありませんか? |
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A. 一度治療して完治しても、再び感染する可能性はあります。クラミジアに一度かかっても、免疫はできないからです。そのため、パートナーが感染している場合、パートナーも同時に治療しないと、ピンポン感染のリスクがあります。 |
Q4. 感染経路がわからず不安です。どうすればいいですか? |
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A. 感染経路を特定することよりも、ご自身とパートナーが早期に検査・治療を受けることの方が大切です。ゲーテメンズクリニックでは、パートナーの方にもお薬を処方することが可能です。気軽にご相談ください。 |
Q5. 感染経路がわからず、複数の性病に感染しているか心配です。 |
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A. クラミジア以外にも、淋病や梅毒、HIVなど、複数の性病に同時に感染している可能性もあります。当院では、一度で複数の性病を同時に検査できる「性病セット検査」をご用意しております。感染経路が不明な場合も、まとめて検査すると不安が軽くなります。 |


即日検査、即日治療 オンライン診療も当日予約可 性病の検査・治療はお任せください
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- 宮島 賢也
- GOETHEメンズクリニック八重洲院 院長
- 性感染症は、専門の医師に診察してもらうことが大切です。これからも患者さんから、『ありがとう』『助かったよ』と言ってもらえるような診療を続けていけるよう研鑽してまいります。お気軽にご相談ください。
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