クラミジアの感染経路について|心当たりがないのに感染する?トイレやお風呂も感染経路になる?

クラミジアの感染経路について

クラミジア感染症は性行為で感染する性病。こう聞くと、性器が感染するだけのように思えるかもしれませんが、実はそうではありません。

性行為とひとくくりに言っても、実際はノーマルな性器性交もあれば、オーラルセックスやアナルセックスなど、スタイルは多様化しており、これら全ての行為が感染経路になり得ます。

性器の感染が多いので、精液や膣分泌液が粘膜に接触して感染することが主にはなりますが、感染した箇所の粘膜に自分の粘膜が触れれば、性器に限らず、病原体であるクラミジア・トラコマチスに感染する可能性があります。

今特に増えているのがオーラルセックスを介した感染。喉の症状は現れにくいため、そうとは知らずに相手にうつしてしまうことが多いのです。感染経路について解説していきます。

感染経路1 オーラルセックス

オーラルセックスでは、喉を介して感染が拡がります。フェラチオをしたとしましょう。男性性器がクラミジアに感染していた場合、相手の性器から自分の喉へ菌がうつることになります。

逆に、自分の喉がクラミジアに感染していれば、喉から相手の性器にうつしてしまう可能性があります。もちろん、クンニリングスでも同じことが起こり得ます。

オーラルセックスなら妊娠の恐れがないからと、コンドームなしのことも多いはず。それだけ感染する確率も高くなります。さらに咽頭クラミジアは無症状のことが多く、症状があっても風邪に似ているために、相手にも自分にも自覚なく感染を拡げていきます。

実際、性器がクラミジアに感染している人の10~20%が、喉からクラミジアが検出されたというデータもあります。

感染経路2 アナルセックス

性器と肛門が触れるアナルセックスでも、性器から肛門、肛門から性器へと感染します。肛門の場合は、肛門のすぐ上にある直腸の粘膜がクラミジアに感染して、直腸炎を発症することになります。

感染経路3 目への感染(結膜炎)

性器に触れた手指にクラミジアを含む体液がついている場合、そのまま目をこするなどの行為があると、結膜部分がクラミジアに感染します。結膜とは、まぶたの裏側や白目の表面を覆っている部分のことで、クラミジア結膜炎を発症し、充血したり、ネバネバした目やにが出たりします。

感染経路4 キス

唇が触れ合う程度のキスであれば、相手、もしくは自分が咽頭クラミジアだったとしても感染する可能性はほとんどありません。ただし、ディープキスのように舌を使ったキスではお互いの粘膜に触れることになるため、感染する可能性が高くなります。

感染経路5 妊娠中の赤ちゃんへの感染

出産時、子宮頸管等、母親の性器にクラミジア感染があると、赤ちゃんが産道を通るときに感染させてしまう可能性があります(母子感染)。生後しばらくしてから肺炎や結膜炎を発症し、ときに命にかかわることもあるため、出産までに完治させておく必要があります。

トイレ お風呂 タオルの共用 性行為以外の感染経路は?

クラミジアは、人の細胞に寄生しなければ増殖できず、人の体から離れては生きられない細菌です。性行為では、侵入がたやすい粘膜と粘膜が触れるため感染しやすくなりますが、粘膜同士が触れない状態ではほぼ感染しません。

温泉やお風呂・トイレでの感染

性病と聞くと、お風呂に一緒に入っただけでうつるのでは?と思うかもしれませんが、クラミジアは感染した粘膜との接触でうつる病気。

感染部位の粘膜に触れるような行為さえなければ、温泉やお風呂、トイレで感染することはまずありません。タオルやコップなど、物品の共有でも同じことが言えます。

ストレスが原因

ストレスによって身体がダメージを受け、免疫力が低下することによって、何らかの病気になる可能性はありますが、ストレスが直接の原因となってクラミジア感染症を発症することはあり得ません。

クラミジア・トラコマチスという細菌が病原体の感染症であり、その細菌に感染した粘膜や分泌物に触れることで感染し、発症する病気です。

クラミジアの感染確率

クラミジア感染者と1回性行為をすると、30~50%の確率で感染します。コンドームなしの性行為の場合の感染率は50%。コンドームを着けた場合も、性行為の最初から最後まで着けていたかどうかで、感染率はかなり変わります。

クラミジアの潜伏期間

潜伏期間とは、感染して発症するまでの期間のことを言い、クラミジア感染症では、1~3週間が目安になります。個人差はありますが、男女での差はありません。なお、目の感染の場合は、他の部位に比べ、潜伏期間が短い傾向があります。

クラミジアの感染期間、完治するまで

クラミジア感染症は、感染に気づかず治療せずにいても、自然に治ることはほぼありません。

病気の特性として、潜伏期間を過ぎてもはっきりした症状が出にくいために、感染して1~2年、ひどいと10年もの間、何も気づかずに感染したままだったということもあります。他の病気の検査やパートナーの発症などが、感染に気づくきっかけになることが多いようです。

検査でクラミジアに感染していることが分かったら、治療は飲み薬で行います。お薬の種類により服用期間は変わりますが、だいたい1~7日間。お薬を飲み切った後、2週間ほど経過観察し、治ったかどうかの検査を行います。陰性が出れば治療は完了します。

感染経路不明「心当たりがない」クラミジア感染で浮気を疑われることも

クラミジア感染症は症状が出にくいために、感染が分かっても、いつ誰にうつされたのかがはっきりせず、「心当たりがない」「身に覚えがない」と感じることが多いようです。

夫婦や恋人同士のどちらか一方だけが発症すると、状況によっては浮気を疑われることもあるかもしれません。でも実際は、感染者とのたった1回の性行為でもうつる可能性が高く、性行為をしたことのある人なら誰が感染していてもおかしくない病気です。

自分には症状がなく、パートナーだけが発症した場合の感染経路を考えてみましょう。例えば自身の性器が感染していたとします。

自身には症状がなかったので気づかずにいたが、自分を介してパートナーが感染し、パートナーだけが発症した。あるいは、自身の喉が感染しており、気づかずにオーラルセックスをしてパートナーにうつしてしまい、パートナーだけが発症した。

このように、自分自身に症状がなくても、感染源になっている可能性は十分あり得るのです。しかも自覚症状がなければ、自分自身の感染も直近の性行為によるものなのか、10年前の性行為によるものなのか、全く見当がつきません。

クラミジアに感染したからといって、パートナー以外の人と関係を持ったとは必ずしも言えないのです。

クラミジア感染症は性行為を介してうつる病気です。自分が感染していれば、パートナーにも感染の可能性があり、そのまた逆もあり得ます。性病にかかったことを打ち明けるには勇気が必要ですが、自分が治療するだけでは感染を繰り返すだけ。

パートナーにも検査をしてもらい、感染しているのなら二人で治療を受けるようにしましょう。また、コンドームを着用して性行為するようにすれば、感染の確率はグッと減らせます。

パートナーと一緒にクラミジアの検査と治療をしましょう!

クラミジア感染症は、自覚症状が出にくいだけに、いつ誰から感染したのか、感染経路を特定するのが難しい病気です。場合によっては、数年どころか10年前に感染していた可能性があります。

また、自分自身が感染源にもかかわらず、パートナーだけが発症することもあり得ます。もしも自分には症状がなく、パートナーだけが発症したとしても、はっきりしたことが分からない以上、相手が浮気しているとは限りません。

お互いのためにも、一方的に決めつけるのではなく相談しながら一緒に治療をすることが大切です。

また、まったくの無症状だと、「自分は大丈夫なのではないか」と油断してしまいがち。

しかし、パートナーが感染していれば自分自身も感染している可能性が高く、無症状だったとしても、パートナーに繰り返し感染させてしまう恐れがあります。安易に自己判断せず、必ずパートナーと一緒に検査するようにしましょう。

GOETHE MEN’S CLINICなら即日検査ができ、治療もその日から開始できます。ご自身とパートナー、どちらかが発症したら、二人で早めに検査を受けるようにしましょう。

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記事の監修者:野口 真康
GOETHEメンズクリニック八重洲院 院長
日本性感染症学会 会員