亀頭包皮炎は自然治癒する?|『治すための方法』と『病院に行くべきタイミング』を解説
2024.3.25
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記事監修 宮島 賢也 医師
亀頭や包皮が炎症を起こしていると、亀頭包皮炎を発症している可能性があります。亀頭包皮炎は、自然治癒が見込める病気なのでしょうか。ここでは、亀頭包皮炎を治す方法について解説します。
亀頭包皮炎は亀頭や包皮に炎症が生じ、亀頭や包皮が赤く腫れたり、痛みやかゆみがでたりします。原因によっては、排尿痛や膿、強い臭いが出ることもあります。
亀頭包皮炎は原因により、大きく2つに分けられます。
1.細菌性:ブドウ球菌や大腸菌といった細菌によるもの。
2.カンジダ(真菌)性:カンジダ菌というカビの一種によるもの
では亀頭包皮炎は、自然治癒が見込める病気なのでしょうか。また、放置するとどのようなリスクがあるのでしょうか。
本記事では、亀頭包皮炎を適切に治療する方法について、詳しく解説します。
目次
亀頭包皮炎は自然に治る?
亀頭包皮炎は、自然に治ったように見えることがあります。ただし、原因菌が体内から完全にいなくなったわけではありません。炎症が治まったように見えても、菌が残っていると、何度も再発してしまう恐れがあります。さらに悪化すると、包皮が腫れて、強烈な痛みを感じたり、膿が出るケースも少なくありません。
亀頭包皮炎が自然に完治するケースは少なく、確実に治すには病院で治療することが大切です。
市販薬では治らない⁉
亀頭包皮炎を治すには原因菌に合った薬が必要です。原因が細菌によるものなのか、カンジダ菌によるものなのかは、症状が似ているため医師でも判断は難しいもの。さらに細菌性・カンジダ性の混合感染のケースもあり、自己判断はまず不可能です。つまり市販薬で治すのは難しいといえます。
さらにカンジダ性の場合、市販薬での改善は見込めませんし、刺激が強すぎて悪化する恐れもあります。亀頭包皮炎を確実に治すには、原因菌に合わせた適切な薬が必要不可欠。病院で処方された薬を使うようにしましょう。
放置すると危険な合併症も
「病院に行きづらい」などの理由から、亀頭包皮炎を放置する人もいます。しかし、そのまま放置すると症状がさらに悪化し、完治まで長引いてしまうことも少なくありません。
また、症状が改善されたように見えても、原因菌は体内に残っています。再発を繰り返し、悪化すると尿道狭窄による排尿障害や尿路感染症、陰茎ガンなど深刻な合併症のリスクも高まります。
病院で原因を特定して治療をすれば、細菌性の場合、1週間ほどで治るケースも多くみられます。治療開始が早いほど、早く治る可能性が高まりますので、症状を感じたらすぐに病院に受診しましょう。
検査と治療
亀頭包皮炎の診断には、視診および培養検査が必要です。培養検査では、粘膜もしくは皮膚から検体を採取し、細菌性・カンジダ性のどちらが原因となっているかを特定します。検査料金は概ね6,000~8,000円程度(自由診療)が相場です。
治療は主に塗り薬を使います。症状がひどい場合や、細菌性とカンジダ性を併発している場合などは、飲み薬を併用するケースもあります。
病院で適切な治療を受ければ、細菌性の場合、1週間程度で治るケースが多いといえます。
亀頭包皮炎の悪化を防ぐケア
亀頭包皮炎を治すには病院での治療が必要ですが、悪化させないように日ごろのケアも大切です。
患部を清潔に保つ
亀頭包皮炎は、細菌やカビの増殖が原因です。原因菌の増殖を防ぐため、患部を清潔に保つように心がけましょう。
入浴時にはシャワーで、亀頭と包皮の間の皮脂や汚れをしっかりと取り除きます。過度な摩擦や強い刺激は皮膚を傷つけたり、炎症を引き起したりする可能性があるためぬるめの温水で洗います。
細菌やカビは湿気を好みますので、入浴後は清潔なタオルなどで優しく乾かすのもポイントです。
ただし『洗いすぎは注意!』
「清潔に」を意識しすぎて、ゴシゴシと洗ってしまう人が多いのですが、これは逆効果。洗い過ぎは、細菌やカビが繁殖するきっかけになってしまいます。
患部を洗う時は皮膚を傷つけないように、指の腹を使って、やさしく丁寧に洗うようにしましょう。包皮の内側にあるアカは石鹸を使わずに、ぬるま湯で洗い流すようにしてください。
症状を感じたら早めに病院へ
亀頭包皮炎を治すための近道は、病院の検査を受けること。一方で、自己判断による市販薬での治療は避けた方がよいでしょう。カンジダ性の場合、市販薬での改善は見込めませんし、刺激が強すぎて悪化する恐れもあります。
まずは病院で原因菌を突き止め、適切な治療を行うことが大切です。細菌性の場合、病院で処方された薬をきちんと塗れば、1週間程度で治るケースが多くみられます。
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▼亀頭包皮炎について、こちらの記事でも詳しく解説しています。
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