ちんこから膿が出てきたら 病気の診断方法と治療方法を解説します
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記事監修 宮島 賢也 医師
陰茎から膿のようなものが出る症状は、どのような病気の疑いがあるのでしょうか? この記事では、可能性のある病気や治療法について解説していきます。
下記のように陰茎から膿のようなものが出る時には、どのような病気の疑いがあるのでしょうか?
主に尿道炎や亀頭包皮炎の可能性があるといえますが、病気を特定することが改善への近道です。
目次
陰茎から膿が出てきた・膿が溜まったら 何の病気?
陰茎の膿は性行為でうつることの多い、性感染症の可能性が考えられます。放置すると悪化したり、パートナーにうつしたりするリスクも。自然に治ることはほとんどないので、早めに医療機関に受診する必要があります。
尿道から膿が出る=尿道炎の可能性
尿道が病原体に感染し、炎症を起こした状態で、尿道炎の可能性が高くなります。原因はいろいろと考えられますが、膿の色でおおよその見当をつけることができます。
・膿の色が透明の場合
クラミジア、マイコプラズマ・ウレアプラズマ、トリコモナス、ヘルペスウイルス、アデノウイルス、一般細菌(大腸菌など)
・膿の色が白の場合
クラミジア、淋菌、カンジダ
・膿の色が黄色や緑色の場合
淋菌
ただし、菌の量や混合感染によっても色が変わるので、あくまでも目安としてとらえてください。
陰茎が膿む(化膿する)=亀頭包皮炎の可能性
亀頭や包皮が化膿して膿が出ている場合は、亀頭や包皮が病原体に感染し、炎症を起こしている状態で、亀頭包皮炎の可能性があります。複数の原因がありますが、感染症では細菌性とカンジダ性(真菌性)の2種類が考えられます。
亀頭包皮炎は亀頭や包皮に病原菌が繁殖するので、包茎の人がなりやすいといえます。包茎だと湿った状態で、皮膚同士がすれたり、恥垢が溜まったりすることが多くなるためです。
なぜ陰茎から膿が出るのか? 4>
市販薬では治らない?
病気の原因に対して、薬が合っていないと、いつまでたっても治りません。病院に行かずに、自己判断で市販の塗り薬などを使用していては、治らないのも当然です。まずは病院の検査で原因を特定することが重要です。
また、陰茎の病気は症状が似ているため医師でも判断は難しいもの。さらに性病の場合、混合感染のケースもあり、自己判断はまず不可能です。
症状を改善するには、原因に合わせた適切な薬が必要不可欠。病院で処方された薬を使うようにしましょう。
膿を放置しておくと…
尿道炎を放置すると尿道狭窄となることが多く、排尿に支障がでます。その他、尿道結石、間質性膀胱炎、膀胱や尿道の悪性腫瘍など特殊な疾患が、排尿時の痛みに関与することもあります。
亀頭包皮炎を放置すると、皮膚の膿瘍や包皮の狭窄症など、深刻な合併症になる可能性があります。炎症がひどくなると排尿障害や勃起不全などが生じ、精子の質が低下することで不妊症になることもあります。
性感染症にかかるリスクも高まりますので、早めに病院で治療することが大切です。
尿道炎の種類
尿道炎の原因となる病気は複数ありますが、とくに感染者が多いのが淋菌による尿道炎です。病原体の種類によって症状の現れ方はさまざま。症状や感染経路について説明します。
淋菌性尿道炎
原因
細菌の一種・淋菌による性感染症です。
特徴
感染力が強く、1回の性行為でうつる確率は30%にも上ります。男性は尿道に感染するケースが多いといえます。
症状
排尿時の激しい痛みと、尿道から出る大量の膿という、明確な自覚症状が現れます。淋菌性尿道炎の場合、膿は黄白色や緑色、ドロッとしたものが大量に出ます。
感染経路、潜伏期間
異性間、同性間を問わず性行為を介して感染し、性器性交だけに限らず、フェラチオを介して喉から、アナルセックスを介して肛門からもうつることもあります。感染すると発症するのは2~9日後と幅があります。
治療
治療には抗生剤を使用。飲み薬ではなく、注射での投与になります。淋菌は薬が効かない耐性菌が非常に多く、飲み薬だけでは治療が難しいためです。
クラミジア性尿道炎
原因
クラミジア・トラコマチスという細菌に感染して生じます。
特徴
感染率は淋菌より高く30~50%にのぼります。
症状
排尿時の痛みやかゆみ、膿が出る、不快感など。淋菌性の尿道炎に比べるとかなり軽く、人によっては無症状のことも。膿も透明でさらさらとした水っぽいものが、ほんの少量出る程度です。
感染経路、潜伏期間
オーラルセックスやアナルセックスも含めた性行為全般を介してうつります。潜伏期間は1~3週間ですが、発症の仕方が緩やかで症状も軽いことから、感染を自覚しづらいのが難点。
治療
治療には飲み薬が処方されます。1回の服用で7日間程度効果が続く、効果の強い抗生剤が使用されます。
マイコプラズマ・ウレアプラズマ性尿道炎
原因
マイコプラズマ、ウレアプラズマという細菌が原因です。
特徴
近年は、クラミジアや淋菌に次ぐ尿道炎の原因菌となっています。同じ名前のついたマイコプラズマ肺炎という病気がありますが、尿道炎の原因菌とは別の菌になります。
症状
排尿時の痛みや違和感、かゆみを感じるようになります。このほか、尿道から透明や白色の膿が出たり、睾丸に痛みや腫れが生じたりしますが、無症状のケースもあります。
感染経路、潜伏期間
感染経路はほかの性感染症と同じく、オーラルセックスやアナルセックスを含む性行為全般。潜伏期間は1~5週間と幅があります。
治療
治療は抗生剤の内服で行いますが、淋菌と同じく耐性菌が多いため、時間がかかることも少なくありません。
トリコモナス性尿道炎
原因
膣トリコモナス原虫という、肉眼では見えない小さな虫が引き起こします。
特徴
男性は女性に比べ症状が出にくいのですが、悪化して前立腺や精のうにまで炎症が拡がることもあります。
症状
排尿時の軽い痛み、尿道の痛みやかゆみ、違和感のほか、尿道から透明や白色の膿が出ることもあります。
感染経路、潜伏期間
トリコモナスは女性の膣内や子宮頸管、男性では前立腺や精のうにも寄生するため、膣性交や自身の精液を介して感染することが多くなります。また病原体が虫のため、タオルや下着、便器、浴槽などから感染する可能性もゼロではありません。感染後の潜伏期間は5~28日間と幅があります。
治療
治療は抗原虫剤の飲み薬で行います。なお抗原虫剤はアルコールによって副作用が強くなるため、服用期間中のアルコールは厳禁です。
カンジダ性尿道炎
原因
カンジダというカビ(真菌)の一種が原因です。
特徴
カビといっても、健康な人の身体にも存在する常在菌で、もともと持っている人も多くいます。健康なときは問題ないのですが、疲労やストレス、睡眠不足などで免疫力が低下したとき、抗生物質の服用で常在菌のバランスが崩れたときなどに異常増殖し、自己感染を起こします。
症状
尿道への感染は多くはありませんが、尿道炎になった場合、排尿時にムズムズ感や不快感、痛みが出るほか、透明や白い膿が出ることもあります。
感染経路、潜伏期間
常在菌のため、自己感染を起こします。女性の膣内の常在菌でもあるので、性行為を介しての感染もあり得ます。発症するまでの期間は2~7日ほど。
治療
抗真菌薬の飲み薬や外用薬を使用します。
亀頭が膿む病気
尿道から膿が出るのではなく、亀頭や包皮が化膿して膿が出ることもあります。原因は細菌や真菌(カビ)への感染。原因菌や症状、感染経路について見てみましょう。
亀頭包皮炎
原因
原因菌として考えられるのは、皮膚に多い黄色ブドウ球菌や腸内にいる大腸菌、風俗店に多い溶連菌、女性に多いカンジダなど。洗いすぎ、こすりすぎといった皮膚への刺激のほか、細菌や真菌(カビ)への感染も炎症の原因になります。
特徴
陰茎の先端にあたる亀頭部と、それを包む包皮が炎症を起こします。
症状
亀頭や包皮が赤く腫れ、かゆみや痛みのほか皮がむけることも。症状が悪化すると腫れや痛みがひどくなり、化膿して膿が出ることもあります。
感染経路、潜伏期間
原因となる菌はどれも常在菌のため、性行為だけでなく自己感染もあり得ます。潜伏期間は細菌感染では2~5日、カンジダでは2~7日。
治療
治療は外用薬で行います。炎症を抑えるためのステロイド、原因菌を殺すための抗生剤や抗真菌剤を使用します。
尿道炎と亀頭包皮炎の検査と治療
まず、医師による問診でどの検査が必要なのか判断します。その後、原因菌を特定するために、尿検査や培養検査を行います。
尿道炎の治療は、クラミジアなど細菌性のものは抗生剤、カンジダのような真菌性(カビ)の場合は抗真菌剤を使い、主に飲み薬で治療を行います。ただし、薬剤への耐性菌が多い淋菌性尿道炎では、飲み薬ではなく注射による投与になります。
亀頭包皮炎の治療は、基本的に塗り薬が処方されますが、症状がひどい場合は飲み薬を併用することも。原因菌にあわせた抗生剤、抗真菌剤のほか、炎症を抑えるためのステロイドを使用することがあります。
また、塗り薬の市販薬は、適切な薬を使わないと症状が悪化したり、他の病気を誘発したりする危険性があります。万が一市販薬を使う場合は、医師に相談しましょう。
尿道炎と亀頭包皮炎の予防法
尿道炎や亀頭包皮炎の中でも、性行為による感染が原因となる場合、予防のポイントがあります。
1つめに、治療はパートナーと同時に行うこと。どちらか一方が治療しても、再感染を繰り返すことになり、ピンポン感染になってしまうからです。
2つめに、性行為の際はコンドームを着用すること。相手の体液や粘膜に直接触れなければ、かなりの確率で感染を防ぐことができます。
3つめに、治療は完治するまで続けること。症状が和らいだり消えたりしても、病原体が排除されたとは限らず、自然に排除されることもほとんどありません。重症化や再発を防ぐためにも、完治まできちんと治療を受けましょう。
症状が出たら、まずは病院で検査を!
陰茎はデリケートな部位だけに、ちょっとした症状だったり、症状が消えてきたりすると、「もう少し様子を見よう」「このまま治っていくだろう」と放置してしまうケースも多く見られます。そこが性感染症の落とし穴で、放置するとさまざまなリスクが発生します。
尿道炎ひとつをとっても、尿道から精巣や副睾丸へ、さらに前立腺や膀胱、全身症状へと重症化する恐れもあるので、手遅れになる前に、少しでも違和感があれば病院で検査を受けましょう。
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