クラミジアとは?原因・症状・治療方法

クラミジアは性行為でうつる感染症。性病の中で最も感染者が多い病気で、感染部位は性器だけとは限りません。主な症状や感染の経路、検査方法、治療法などを説明します。

クラミジアとは?

クラミジアとは、クラミジア・トラコマチスという細菌が病原の性感染症。性行為を介して感染します。男性の場合、主な感染部位は尿道。かゆみや軽い痛み、透明でさらっとした膿が出るなどの症状が現れます。性器だけでなく、喉や肛門といった性行為の際に粘膜が触れ合うほかの部位にも感染しますが、総じて自覚症状が出にくいのが特徴。性器への感染は「性器クラミジア感染症」、喉の場合は「咽頭クラミジア感染症」といいます。    

感染者の傾向

クラミジアは感染者がもっとも多い性病。若年層、とくに10代の女性に多く、2006年に行われた調査では女子高校生の13.1%が感染していることが判明しました。アメリカの同年代の感染率が3.1%であることを考えると、いかに日本で蔓延しているかがわかります。男女・年齢別クラミジア患者数 風俗で働く女性や風俗で遊ぶ男性でいうと、例えばピンクサロン(ピンサロ)などシャワーがない店舗でフェラチオを繰り返している女性は喉に感染するリスクが非常に高いといえます。HIVやエイズのように感染者の数を行政に届け出る必要がないため正確な感染者数や感染率はわかりませんが、ピンクサロンで働く女性で咽頭クラミジアに感染している確率はだいたい50%前後。そうなると客側の男性の感染率も必然的に高くなります。  

クラミジアになる原因|主な感染経路とは?

性行為が主な感染経路

クラミジア感染者との粘膜接触が感染経路になります。ノーマルな性器性交だけでなく、オーラルセックスやアナルセックス、また、喉の場合は、ディープキスでも感染する可能性があります。 フェラチオや素股でコンドームを使うことは少ないでしょうから、風俗などで遊ぶと高確率で感染することになります。クラミジアは感染力が強く、例えば咽頭クラミジアに感染した女性にフェラチオされると、性器クラミジアに感染する確率は50%。口から性器、性器から口、口から口、性器から性器へと、感染している粘膜を介して、クラミジアはどんどん拡がります。症状が出にくく感染を自覚しづらいので、そうとは知らずに人にうつしてしまうのが非常に厄介です。  

お風呂や銭湯での感染は可能性が低い

性感染症と聞くと、同じお湯に浸かるだけでもうつるのでは?と思うかもしれませんが、実際には、その危険性はほとんどありません。クラミジア・トラコマチスは、人の体内に寄生して生きており、人の身体から離れると長くは生きられないからです。  

クラミジアが発症するまでの潜伏期間

クラミジアに感染すると、初期症状が出るのは1週間~3週間後。初期症状が出るまでの期間を潜伏期間と言い、この間、自覚症状はほとんどありません。自分が感染しているとは知らずに性行為をしてしまうことが多く、無自覚に感染を拡げてしまいやすい期間です。クラミジアの感染者の多さには、こうしたことも関係していると言えるでしょう。 またクラミジアは、症状が出ない、症状が出ても軽過ぎて気づけないということの多い病気。潜伏期間が過ぎても症状がないまま何年も経ち、何かのきっかけでたまたま発覚ということもよくあります。その点、同じように感染者が多くても、2日~7日の潜伏期間後、強い痛みが出る淋病(淋菌感染症)とは対照的です。  

【男女別】クラミジアの主な症状|初期症状・自覚症状・症状の写真

男性の症状

性器クラミジア感染症の場合、クラミジア・トラコマチスは尿道から侵入して炎症を起こします。初期症状としては、排尿時に尿道が痛い、かゆい、ムズムズする、違和感があるなど。透明で水っぽい膿がパンツに付いて、異常に気づくこともあります。 症状の現れ方はわりと緩やかで、気づかない人が半分以上、また感染しても症状が全く出ない人もいます。尿道が感染した時点で気づかずにいると、睾丸、前立腺と、さらに身体の内側へと拡がってしまい、睾丸の痛みやしこりなどの症状が現れることもあります。  

女性の症状

女性の場合、性器感染ではクラミジア・トラコマチスが膣から侵入して、子宮頸管に感染します。子宮頸管とは、膣の奥にある子宮とのつなぎめ。感染の初期段階で自覚症状を感じることほとんどありません。自覚しやすいのはおりものの変化で、量が増えたり、いつもと少し違う色・においだったり、いつもより少しネバネバしたりといった程度。 不正出血や下腹部痛が起きることもありますが大半に自覚症状がなく、男性よりもさらに症状が出にくい傾向にあります。クラミジアに感染したことに何年も気づかずにいた、ということも珍しくありません。  

性器以外の症状

オーラルセックスやディープキスで喉に感染すると、初期症状として現れるのは、喉の腫れや痛み、咳、痰、声枯れなど。風邪に似た症状なので、クラミジア感染だと気づくのは難しいでしょう。ただ、風邪に似た症状でも出ればまだよい方で、実際にはほとんどの場合、無症状です。 アナルセックスを介して肛門も感染します。肛門のすぐ上にある直腸の粘膜が炎症になり、排便時の痛みや違和感、また便に粘液や膿、血液が混じることもあります。  

クラミジアの検査方法と検査費用

検査方法

性器(尿道)クラミジアの感染を調べるには、尿検査を行います。会社の健診などでは捨てることの多い最初の尿を採り、クラミジアがいないか調べます。検査を受ける際の注意としては、尿道の雑菌が洗い流されてしまうと正確な結果が出ないため、検査1時間前からトイレを控えるようにすること。検査結果が出るのは30分~1時間後です。なお、検査を受けるタイミングについて、体内にあるクラミジアの量が少なすぎると検査の精度が落ちるため、感染した疑いのある機会から3日以上経ってからがよいでしょう。 咽頭クラミジアは、うがい液で検査します。生理食塩水で10秒~20秒のうがいを行い、その液を調べれば感染しているかどうかが分かります。    

検査費用

クラミジア性尿道炎 8,800 円(税込) 咽頭クラミジア 8,800 円(税込)   診察料について…ゲーテクリニックでは、検査・治療が発生する場合の診察料は、初診・再診ともに無料としています。  

自宅でできる検査キットについて

病院へ行く時間がない時や、誰にも知られたくない場合、自分でできる検査キットはとても便利ですが、少し注意が必要です。 まず、検査キットはドラッグストアや薬局などで市販されていないので、インターネット等で取り寄せる必要があります。また、自分で検査できると言っても、妊娠検査薬のようにその場で結果が分かるわけではなく、送り返して調べてもらう必要があります。さらに、あまり安いキットを選んでしまうと、検査の精度が悪い可能性もあります。 すぐに検査をしたい、きちんとした結果が知りたい場合は、病院・クリニックを受診するのが確実でしょう。  

クラミジアの治療について|受診する病院・治療法・治療費

病院は何科を受診すればいいの?

男性:泌尿器科、性感染症内科 女性:婦人科、性感染症内科 基本は、症状のある部位の診療科を受診します。男性の場合、尿道や亀頭、陰茎、陰のうなど、男性器に症状があるなら泌尿器科へ。女性の場合、おりもの、外陰部、膣など女性器に症状があるなら婦人科へ。また、喉に異常があれば、耳鼻咽喉科を受診します。 性感染症内科という、性病の検査・治療が専門の診療科もあります。泌尿器科、婦人科のほか、内科、皮膚科など、性感染症全般が診療の範疇となります。一般の泌尿器科や婦人科では、決められた部位の治療しかできませんが、性感染症内科では性病に由来する症状であれば、性器でも喉でも治療が可能。性病に特化しているぶん治療法などにも精通していると言えます。  

一般的な治療方法とは

検査結果で陽性が出た場合、飲み薬で治療します。1回飲めば効果が1週間続く抗生物質が処方されるのでそれを飲み、2週間後、クラミジアが排除できているかどうかの検査を行って陰性であれば治療は完了します。 抗生物質に耐性があるクラミジアに感染していると処方したお薬が効かないことがありますが、その場合は別の抗生物質に変えて治療を行います。  

治療費について

クラミジア性尿道炎 11,000 円または16,500 円(税込) 咽頭クラミジア 11,000 円または16,500 円(税込)    

クラミジアは自然治癒する?放置するリスクとは

クラミジアは自然治癒しない

紛らわしいことに、クラミジアは時間が経つと症状が和らいだり、消えたりすることがあります。そのせいで、「自然治癒した」と勘違いしてしまうことがありますが、仮に症状が消えたとしても、病院で抗生物質を使って治療しない限り、クラミジアが自然に体内からいなくなることはまずありません。  

放置は厳禁!症状が出たら治療をしよう

症状が軽いからといって放置は禁物、後々大きなリスクを抱えてしまうかもしれません。 1つめのリスクとして挙げられるのは、クラミジアに感染したままでいると男女ともHIVにかかりやすくなってしまうということ。感染率が通常の3~5倍に跳ね上がります。梅毒などの重い性感染症にもかかりやすくなりますし、長く放置することで慢性的な尿道炎や前立腺炎を起こしやすくなる場合もあります。 もう1つのリスクは、男女ともに不妊症になる危険性があること。若くても自然妊娠しないカップルの多くは、クラミジアに感染している可能性が高いことが指摘されています。とくに女性は、妊娠中に感染していると早産、流産にもなりかねません。 取り返しのつかないことになる前に、パートナー以外と遊んだ場合は必ず検査を受けるようにしましょう。  

クラミジアの予防方法|感染・再発しないために

まずは病院で検査をしよう

クラミジアは、症状が軽かったり、出なかったりすることが多く、自分ではなかなか気づけません。心当たりがあるなら、感染していないかどうか、まずは検査で確認しましょう。症状が出にくいだけに、長年感染に気づかずにいる場合もあります。また感染者が多く、性行為の経験があれば感染の可能性が高い性病でもあります。予防するには、まずは自分が感染していないかを知ることが大切。風俗等で遊ぶことの多い人は特に、定期的な検査も検討するとよいでしょう。  

性行為ではコンドームを使用する

セックスのときはもちろん、フェラチオや素股のときもコンドームを使いましょう。コンドームは、感染者の精液や膣分泌液が口や性器の粘膜に接触するのを防いでくれます。性行為の最初から最後まで着けていれば、クラミジアはもちろん、たいていの性病はかなりの確率で防ぐことができます。ただし、コンドームを介して別の部位に感染させることがあるので、オーラルセックスから性器性交など、行為の内容を変えるときは、コンドームも一緒に取り換えるようにしましょう。  

クラミジアの検査・治療はゲーテクリニックまでご相談ください

クラミジアは自覚症状が出にくく、感染したことに気づきにくい性病。症状が軽過ぎるために放置されることも多いですが、放っておいても自然治癒することはほとんどなく、逆にHIVなど他の性感染症にかかりやすくなったり、不妊症になったり、リスクを高めてしまいます。きちんと治療すれば確実に治るので、不安があるなら病院・クリニックに早めに相談しましょう。ゲーテクリニックでは、即日検査が可能。治療も検査当日から開始できます。

料金について

クリニックへのアクセス

記事の監修者:野口 真康
GOETHEメンズクリニック八重洲院 院長
日本性感染症学会 会員