淋病(淋菌感染症)の原因|淋菌はどこからくるの?うつる確率は?

2022.10.31

淋病(淋菌感染症)の原因|淋菌はどこからくるの?うつる確率は?

記事監修 野口真康 医師

「淋病」は正式名称を「淋菌感染症」といい、古くから性病のひとつとして知られてきました。淋病(淋菌感染症)は、放置するとさまざまな危険が生じる恐ろしい病気なのですが、感染者の約8割は無症状であり、気づかないケースがほとんどです。この記事では淋病(淋菌感染症)の症状や感染の原因、そして男女別の症状について解説しています。ぜひ参考にしてください。

「淋病」と一般的に呼ばれるこの性病は、正式名称を「淋菌感染症」といいます。

梅毒と並び古くから性病として知られてきた淋病(淋菌感染症)に感染した場合、女性は「おりものが増えたり、緑黄色に変化する」「不正出血」といった症状が現れ、放置してしまうと、不妊症や子宮外妊娠の要因になり得ます。

また、男性は「かゆみ」や「発熱」「多量のウミの発生」「排尿時の痛み」などを引き起こし、最悪の場合、歩行困難へと発展してしまうほどの痛みを伴うリスクも存在します。

このように、淋病(淋菌感染症)は放置するとさまざまな危険が生じる恐ろしい病気なのですが、感染者の約8割は無症状であり、気づかないケースがほとんどです。

その為、ほんの少しでも感染が疑われる場合には、たいしたことないだろうと思わずに速やかな治療が重要です。

本記事では淋病(淋菌感染症)の典型的な症状や感染の原因、そして男女別の症状について解説しています。淋病(淋菌感染症)に感染したことが分かっている人で、どこから感染したのか原因を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

淋病(淋菌感染症)の原因について

淋病(淋菌感染症)は、紀元前から知られている、主に性交渉によって感染する性病です。アメリカ合衆国においては、毎年65万人もの人物が感染しているほど、よく見られる病気です。

淋病(淋菌感染症)の原因菌でもある淋菌は、湿った箇所を好み、人体の粘膜で増殖します。また、男女とも「尿道」「口の中」「のど」「肛門の中」「目の結膜」などの部位で増殖することがあります。

加えて、女性の場合には、「膣」「子宮」「卵管」といった生殖器官で増殖するおそれもあります。

淋病の原因菌「淋菌」とは?
淋病は「淋菌(Neisseria gonorrhoeae 略称:gonococci)」という菌が原因となって、発症する性感染症のひとつです。淋菌は国内外を問わずあらゆる地域に存在しており、近年若い女性を中心に増加しているという報告も挙がっています。
淋菌は、大きさ約0.6~1.0μmほどのグラム陰性双球菌で、コーヒー豆のような形をしています。生命力はさほど強くなく、熱や寒冷・乾燥・消毒により簡単に死滅します。
また、淋菌は炭酸ガスを好む性質のため、5~10%の炭酸ガス濃度かつ37℃の条件で発育しやすいといった特徴も存在します。

淋病(淋菌感染症)の感染経路

淋病(淋菌感染症)の感染経路は、主に性行為(オーラルセックス含む)によるものです。ここでは、淋病(淋菌感染症)の詳しい感染経路や感染確率について説明します。

性行為による感染
淋病(淋菌感染症)は、セックス・アナルセックス・オーラルセックスなどの性行為によって感染します。腟分泌液や精液、感染した部位の粘膜にいる淋菌が、相手の粘膜に触れることで感染を引き起こすのです。

また、最近では若い人を中心にオーラルセックスが一般的となってきているため、性器だけでなく、咽頭(のど)への感染も拡大しているという報告も見られます。
感染確率
淋病(淋菌感染症)は、とても感染率の高い病気です。コンドームを使用しない性交渉を1回でも行うと、感染が起きる確率は約20%にものぼります。

オーラルセックスをする以上、淋病(淋菌感染症)を完全に予防するのは難しいため、パートナーの感染が疑われた場合は、すぐに性交渉を中断し、医療機関を受診しましょう。
その他の感染経路
ごくまれに、出産による母子感染や眼の粘膜からの感染といった、性行為以外の感染経路から、淋病(淋菌感染症)に感染するケースも存在します。ただし、淋菌は弱い菌であるため、粘膜内でしか生き続けることができません。

このことから、タオルやコップの使いまわしという間接的な理由から感染することはほとんどなく、日常生活を通じて感染する確率は極めて低くなっています。

心当たりが無いのに感染することがある?

淋病(淋菌感染症)は、性行為といっても通常の性器性行為だけではなく、さまざまな経路で感染するため、「感染の心当たりがないのにいつの間にか感染していた…!」と驚く人も多いものです。

しかし、淋病はその感染率の高さから、性行為に近い行為や、他人の唾液(だえき)や、せき・くしゃみなど粘膜同士が接触しただけでも感染する恐れがあります。

感染に気付きやすい「性器」から「性器」への感染

男性器に淋菌がいた場合、コンドームをつけずに性交渉を行うと、男性器から女性の膣内の粘膜に淋菌が移ります。

反対に、女性の膣に淋菌が既に感染している場合には、避妊具なしでの性交渉により、男性器が女性の膣に直に触れ、男性側にも感染が広がります。

これが、いわゆる「性器」から「性器」への感染です。

淋菌は、粘膜同士の接触により感染が広がるため、コンドームを着用することで淋菌が移るリスクを軽減することができます。

しかしながら、粘膜と粘膜の接触は、挿入行為以外の場面でも発生することがあるため、挿入時にのみコンドームを着用しても完全な予防にはならないことを覚えておきましょう。

「性器」から「喉」への感染

近年増えているのが、喉(咽頭)に淋病(淋菌感染症)が感染するケースです。「性器」から「喉」への感染が増えている背景には、性器を口や舌で刺激するオーラルセックスが増加していることが挙げられます。

淋病(淋菌感染症)に感染している男性器を舐めれば女性の喉に移りますし、反対に淋病(淋菌感染症)を持っている女性を舐めれば男性の喉にうつってしまいます。

喉への感染の場合は、風邪と間違えやすいことから気づかない場合も多く、放置してしまいがちなため、注意が必要です。

「喉」から「性器」への感染への感染

「喉」から「性器」へうつるケースもあります。フェラチオをすれば男性器へ、クンニをすれば女性器へうつるということです。喉から性器への感染は、性器性交渉をしていないからと侮ってしまう場合も多いものです。

また、「挿入はしていないのに…」と自覚がない場合でも、淋病(淋菌感染症)に感染してしまうのは、「喉」から「性器」への感染が原因のひとつと考えられています。

「喉」から「喉」への感染への感染

お互いの性器に触れていないのに、喉に感染してしまうこともあります。それが、キスによる感染です。特に、ディープキスやフレンチキスのような粘膜同士が接触する可能性の高いキスをした際に、淋病(淋菌感染症)が移るリスクは十分にあります。

そのため、「相手の感染している箇所に、自身の粘膜が接触する」ことで感染する可能性があるという淋病(淋菌感染症)の原則を頭に入れておくことが肝心です。

身に覚えが無いのに感染?パートナー間のピンポン感染に注意

淋病(淋菌感染症)は、感染している人間と性行為をした場合、その相手に20%という高い確率で移る性感染症です。パートナーが淋病(淋菌感染症)にかかった場合、症状の有無に関わらず自分が感染している場合もあります。

放置すると、「ピンポン感染」といって、治ったパートナーに自分が無症状のまま再度移してしまうリスクも存在します。

そのため、淋病(淋菌感染症)に罹患した場合は、パートナーと一緒に検査と治療を受けることが大切です。

淋病の治療について

淋病(淋菌感染症)の治療には、主に抗生物質が使われ、尿道炎、咽頭、性器いずれの場合も同様の治療を行います。

ペニシリンは広く知られている抗生物質ですが、昨今、ペニシリンに耐性を持つ淋菌が多くなっているため、淋菌感染症に対しては使用される機会が少なくなっています。

また、淋病(淋菌感染症)に感染している人が、クラミジア感染症にも同時に感染しているケースは決して珍しくないため、淋病(淋菌感染症)とクラミジアのそれぞれに向けた抗生物質が同時に投与されることもあります。

そのほか、症状や病気の進行によって、点滴、筋肉注射、内服による治療を行うのが一般的です。

一度でも、淋病(淋菌感染症)になった人は、その他の性感染症についても、検査することがおすすめです。

加えて、症状が現れなくなっても、副作用が出ていない限り、医師から処方された量の抗生物質は、きちんと服用しきることが重要です。

なぜなら、途中で服薬を中断してしまうと、二度にわたって淋菌が勢いを盛り返すことになり、完治しない可能性が否めないためです。

抗生物質は、細菌を死滅させることはあっても、炎症により生じた傷害を完全に修復することはできません。治療を長引かせないためにも、処方された薬は完治するまできちんと服用を続けましょう。

  • 完治するまでの期間
    淋病(淋菌感染症)と診断されたら、抗生物質の内服や注射薬によって治療を開始します。 この時、初期治療が早ければ早いほど、重症化や二次感染の拡大を抑えることができます。一般的に、治療期間としては2~3週間程度を要します。

    ただし、感染時の症状や個人の免疫によっては、それ以上、治療期間が長引くこともあります。

不安になったら、まずは病院で検査を!

淋病(淋菌感染症)は、基本的に自然治癒しない感染症ですが、適切な治療を施せば完治できる病気です。性交渉を行った関係の内、どちらかが淋病(淋菌感染症)に感染していたならば、もう一方にも感染している可能性が高いため、2人同時の検査がおすすめです。

すでに淋病(淋菌感染症)の自覚症状があり、治療を希望する場合は、医療機関で検査を受けるのが良いでしょう。病院・クリニックなどの医療機関では、幅広い性病の検査が可能です。

特に、性病専門の病院・クリニックであれば、喉の性病に対応しているところもあります。

また、検査後、すぐに治療を開始できるのも病院・クリニックの大きな強みです。さらに、病院・クリニックは保健所などと異なり、診療時間に幅があるため、自分の予定や都合に合わせて検査を受けられる点もメリットです。

GOETHEは即日検査ができて、その日から治療が始められる性病専門のクリニックです。患者様のプライバシーに配慮しており、匿名での受診のほか、ネットでご予約が可能です。あらゆる性病検査に対応しておりますので、少しでも不安がある人は当院へご相談ください。

即日検査、即日治療 オンライン診療も 淋病(淋菌感染症)の検査・治療はお任せください
淋病(淋菌感染症)は、基本的に自然治癒しない感染症ですが、適切な治療を施せば完治できる病気です。
すでに淋病(淋菌感染症)の自覚症状があり、治療を希望する場合は、医療機関で検査を受けるのが良いでしょう。
GOETHEは即日検査ができて、その日から治療が始められる性病専門のクリニックです。患者様のプライバシーに配慮しており、匿名での受診のほか、ネットでご予約が可能です。あらゆる性病検査に対応しておりますので、少しでも不安がある人は当院へご相談ください。
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野口 真康
GOETHEメンズクリニック八重洲院 院長
日本性感染症学会 会員
性感染症は、専門の医師に診察してもらうことが大切です。これからも患者さんから、『ありがとう』『助かったよ』と言ってもらえるような診療を続けていけるよう研鑽してまいります。お気軽にご相談ください。
性感染症専門医として取材紹介されました