尖圭コンジローマの症状と対策|初期症状・治療法・予防まで徹底解説
2022.10.31
性器に、イボに似たできものが発生する性感染症のひとつである尖圭コンジローマは、放置すると重症化する恐れがあるため、早期治療が必要です。この記事では、尖圭コンジローマの症状や感染経路、検査や治療方法などについて詳しく解説します。
目次
尖圭コンジローマとは?

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症する性感染症の一種です。感染部位にイボ状の突起ができるのが特徴で、特に性器周辺に発生するケースが多くみられます。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
尖圭コンジローマの原因

尖圭コンジローマの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染です。特に6型・11型が原因となるケースが多く、性器周辺の皮膚や粘膜にウイルスが侵入し、増殖することで発症します。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
尖圭コンジローマの初期症状と進行症状

初期症状:
- ・小さなイボ(数ミリ程度)
- ・色はピンク色~茶色
- ・自覚症状がほぼない
進行症状:
- ・イボが増加し、融合してカリフラワー状になる
- ・イボが大きくなると出血や不快感を伴うこともある
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
男女別の症状

男性の発症部位と症状
男性は、亀頭の先端部分および冠状溝が主な発症部位とされています。ほかにも、包皮内外板(包皮の内側および外側部分)、尿道口、陰嚢、会陰(陰嚢と肛門の間)、肛門内、肛門周辺などに見られます。
男性が尖圭コンジローマに気づくきっかけとして多いのは、性行為の際にパートナーに指摘されることです。ほかには、自慰行為中に触れる、歩いているときの違和感によって気づく人もいます。
女性の発症部位と症状
女性は、主に大小陰唇および膣の内側などに発症します。ほかに、肛門付近および内部、クリトリス、尿道、卵管、卵巣、子宮、膀胱など、幅広い部位で発症することも珍しくありません。痛みや痒みを感じるケースは少ないものの、放置するとできものが大きくなり、数も増えていきます。
女性が尖圭コンジローマに気づくのは、パートナーとの性行為のほか、クリニックや脱毛サロンなどでのVIO処理の際に指摘を受ける、自分で陰毛を処理する際に気づくケースもあります。
尖圭コンジローマの感染経路

感染の主な経路は性的接触で、膣性交や肛門性交、オーラルセックスを通じて感染する可能性があります。このウイルスは目に見えないほど小さく、皮膚や粘膜のわずかな傷から侵入します。一度感染すると、潜伏期間は数週間から8ヶ月と個人差が大きく、症状が出るまで時間がかかるのが特徴です。
感染経路も特定しにくいため、「最近パートナーとしか関係を持っていないのに発症した」というケースも少なくありません。また、感染リスクを完全に防ぐことは難しく、コンドームを使用しても皮膚同士の接触で感染することがあります。性行為以外でも、タオルや下着の共有などで感染する可能性がわずかにありますが、主な経路は性的接触です。
女性の場合、感染が腟内や子宮頸部に及ぶこともあり、子宮頸がんのリスクが高まる可能性が指摘されています。さらに、免疫力の低下によって発症することもあります。ストレスや疲労、風邪を引いた後など、体の防御機能が弱まるとウイルスが活性化し、症状が現れるのです。ただし、感染しても必ず発症するわけではなく、ウイルスに対する免疫が強い人は発症せずに終わることもあります。しかし、一度発症すると再発しやすい疾患のため、注意が必要です。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
尖圭コンジローマの検査と検査費用

視診(目視診断)
視診は、医師が直接患部を観察して診断する方法です。尖圭コンジローマのイボは特徴的な形状をしているため、経験豊富な医師であれば肉眼でほぼ正確に判断することができます。特にカリフラワー状や鶏冠状の突起が見られる場合、尖圭コンジローマである可能性が高くなります。視診は痛みを伴わず、すぐに診断できるメリットがありますが、初期の小さな病変は見落とされることもあるため、場合によっては他の検査と併用することもあります。
病理検査
病理検査では、疑わしい病変の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べて診断する方法です。視診だけでは診断が難しい場合や、他の皮膚疾患と区別する必要がある時に有効です。採取した組織に特殊な染色処理を施し、細胞の異常な増殖やウイルスの影響を確認します。病理検査は確定診断に役立ちますが、採取時にわずかな痛みや出血を伴うこともあります。
HPV検査
HPV検査は、尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の存在を確認する検査です。主にPCR法やハイブリッドキャプチャー法などの技術を用いて、6型や11型など特定のHPV型に感染しているかを調べます。特に女性の場合、子宮頸部への感染が将来的なリスクとなるため、この検査を併用することが推奨されています。HPV検査は綿棒やブラシを使用して粘膜の細胞を採取するため、痛みはほとんどなく、短時間で終わります。
検査料金は、概ね14,000~18,000円程度(自由診療)が相場となります。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
尖圭コンジローマの治療

尖圭コンジローマは市販薬では治療できませんので、医療機関に受診しましょう。
治療法としては、イミキモドクリームなどの塗り薬、液体窒素を用いた冷凍凝固法、レーザーや電気メスを用いた外科的切除がありますが、状況に応じて医師が適切な方法を選択します。
塗り薬は免疫を活性化しウイルスを抑え、冷凍凝固法は患部を凍結壊死させる治療法です。外科的切除は即効性があるものの、再発のリスクがあるため、塗り薬との併用が推奨されています。
尖圭コンジローマと似た疾患もあるため、自己判断せずに専門の医療機関に受診することをおすすめします。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
放置するとどうなる?

イボが大きくなり、他の部位に広がる
尖圭コンジローマを放置すると、最初は小さかったイボが徐々に大きくなり、融合してカリフラワー状になります。さらに、患部を触った手で別の部位を触れると、感染が拡がることもあります。
パートナーなど他者に感染させるリスクが高まる
この病気は性行為を通じて感染するため、気づかないうちにパートナーへ感染させる可能性があります。特に、無症状の状態でもウイルスを保有している場合があり、知らないうちに他者へ広めてしまうケースもあります。
女性は、子宮頸がんのリスクが高まる
ヒトパピローマウイルス感染は子宮頸がんの発症リスクを高めることが知られています。特にハイリスク型HPVと合併すると、将来的にがんへ進行する可能性があるため、定期的な婦人科検診を受けることが推奨されています。
尖圭コンジローマは自然治癒する?

尖圭コンジローマは、ほとんどが良性病変であることが特徴であり、自然治癒が全く見込めないわけではありません。感染した人のうち、20%から30%の人は3ヶ月以内に自然治癒するとのデータもあります。
しかし、自然治癒したように見えても、ヒトパピローマウイルスが完全に消滅したとは限りません。少数ながら、悪性病変で重症化する恐れもあるため、自然治癒を待つことは避けるべきです。放置すると、大切なパートナーに感染させてしまうかもしれませんし、症状が進行すると、治癒までに時間がかかってしまいます。
また、原因となるヒトパピローマウイルスは、低リスク型と高リスク型の2つに分けられます。尖圭コンジローマは、低リスク型が主な原因ですが、高リスク型も同時に見つかるケースがあります。
高リスク型のウイルスに感染すると、男性は陰茎がん、女性は子宮頸がんの発症リスクが高まることが分かっています。さらに、女性が妊娠している場合は赤ちゃんに感染するおそれもあります。まれなケースですが多発性咽頭乳頭腫という症状が現れることもありますので、しっかりクリニックで治療しましょう。
尖圭コンジローマは再発しやすい病気です
ヒトパピローマウイルスは、体から完全に排除できないウイルスです。治療によって、尖圭コンジローマによるできものを取り除いても、周辺にウイルスが残っていると新たなできものができてしまいます。
また、一度できものがなくなっても、3ヶ月以内に4人に1人が再発するとされています。このため、治療が終わっても3ヶ月間は通院して、再発の有無を診断してもらうことが大切です。
尖圭コンジローマの予防策
コンドームの使用

コンドームの使用は感染リスクを軽減する有効な手段ですが、完全に防ぐことはできません。皮膚と皮膚との接触で感染するため、コンドームではカバーできない部位から感染する可能性があります。しかし、コンドームを正しく使用することで感染リスクを大幅に下げることができます。
HPVワクチンの接種

ガーダシルなどのHPVワクチンは、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型を予防する効果があります。特に若年層での接種が推奨されており、感染リスクを軽減するのに有効です。ワクチン接種は予防目的のため、感染後の治療には効果がない点には注意が必要です。
複数の性パートナーを持たない

性パートナーの数が増えるほど、尖圭コンジローマの感染リスクも高まります。感染リスクを下げるためには、1人のパートナーとの関係を持ち、不特定多数との性的接触を避けることが重要です。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
症状に心当たりがある方は早めに病院へ

尖圭コンジローマは進行すると治療が長引くため、早めの受診が重要です。症状に心当たりがある方は、性感染症を専門とする医療機関に相談し、適切な治療を受けましょう。
GOETHE MEN’S CLINICは男性専用の性感染症医院です。
すぐに不安を解消したいという方は、気軽にご相談ください。
よくあるご質問
Q1. 尖圭コンジローマが自然治癒することはありますか?
A. 免疫力が強ければ治癒することもありますが、再発の可能性が高いためクリニックでの治療をおすすめします。
Q2. 尖圭コンジローマは市販薬で治せますか?
A. 市販薬はなく、医療機関での治療が必要です。
Q3. 尖圭コンジローマの再発の確率はどのくらいですか?
A. 約25%が3ヶ月以内に再発するとされています。
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- 宮島 賢也
- GOETHEメンズクリニック八重洲院 院長
- 性感染症は、専門の医師に診察してもらうことが大切です。これからも患者さんから、『ありがとう』『助かったよ』と言ってもらえるような診療を続けていけるよう研鑽してまいります。お気軽にご相談ください。
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記事監修者
院長 宮島 賢也 Kenya Miyajima 「患者さんに不安を感じさせない医療」をモットーに、日々診療にあたっています。性病は必ずしも症状が現れるとは限らず、不安を感じている方も多いと思います。少しでも皆さまの不安を軽くできるよう、丁寧な診察と分かりやすい説明を心がけています。安心してご相談ください。
【経歴】
1999年 防衛医科大学校 卒業
2007年 栄養療法クリニック 就任
2009年 自律神経免疫療法クリニック 就任
2016年 心療内科クリニック 就任
2023年 ゲーテメンズクリニック八重洲院 院長 就任
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