尖圭コンジローマの症状と対策|初期症状・治療法・予防まで徹底解説
2022.10.31

記事監修者
精神科医ならではの患者に寄り添った診療で患者の信頼を集める。日本感染症学会にも所属し、性病にも精通する
【経歴】
1999年 防衛医科大学校 卒業
2007年 ナチュラルクリニック代々木院長
2009年 湯島清水坂クリニック院長
2016年 YSこころのクリニック院長
2023年 ゲーテメンズクリニック八重洲院 院長
【資格・所属】
日本性感染症学会 自律神経免疫療法研究会
国際メンタルセラピスト協会 専務理事
認定産業医
精神保健指定医
【著書】
『自分の「うつ」を治した精神科医の方法』(河出書房新社)
『医者の私が薬を使わず「うつ」を消し去った20の習慣』(中経出版/KADOKAWA)
『薬を使わず治すうつ-みやじっち先生のメンタルセラピー』(ルック)
『精神科医が教える「うつ」を自分で治す本』(アスペクト)
『医者なし薬なしでいつの間にか「うつ」が消える本』(ベストセラーズ)
他多数を執筆
・ スタッフは男性のみ、女性の目が気にならない
・ 即日検査、即日治療が可能
・ 自由診療のため匿名で受診可能。誰にもバレない
・ 薬はまとめて処方。通院の手間がかからない
・ 年中無休、オンライン診療も可能で、すぐ治療できる
すぐに不安を解消したいという方は、気軽にご相談ください。
性器に、イボに似たできものが発生する性感染症のひとつである尖圭コンジローマは、放置すると重症化する恐れがあるため、早期治療が必要です。この記事では、尖圭コンジローマの症状や感染経路、検査や治療方法などについて詳しく解説します。


目次
尖圭コンジローマとは?

尖圭コンジローマはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって発症する性感染症の一種です。感染部位にイボ状の突起ができるのが特徴で、特に性器周辺に発生するケースが多くみられます。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
尖圭コンジローマの原因

尖圭コンジローマの主な原因は、ヒトパピローマウイルス(HPV)への感染です。特に6型・11型が原因となるケースが多く、性器周辺の皮膚や粘膜にウイルスが侵入し、増殖することで発症します。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
尖圭コンジローマの初期症状と進行症状

初期症状:
- 小さなイボ(数ミリ程度)
- 色はピンク色~茶色
- 自覚症状がほぼない
進行症状:
- イボが増加し、融合してカリフラワー状になる
- イボが大きくなると出血や不快感を伴うこともある
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
男女別の症状

男性の発症部位と症状
男性は、亀頭の先端部分および冠状溝が主な発症部位とされています。ほかにも、包皮内外板(包皮の内側および外側部分)、尿道口、陰嚢、会陰(陰嚢と肛門の間)、肛門内、肛門周辺などに見られます。
男性が尖圭コンジローマに気づくきっかけとして多いのは、性行為の際にパートナーに指摘されることです。ほかには、自慰行為中に触れる、歩いているときの違和感によって気づく人もいます。
女性の発症部位と症状
女性は、主に大小陰唇および膣の内側などに発症します。ほかに、肛門付近および内部、クリトリス、尿道、卵管、卵巣、子宮、膀胱など、幅広い部位で発症することも珍しくありません。痛みや痒みを感じるケースは少ないものの、放置するとできものが大きくなり、数も増えていきます。
女性が尖圭コンジローマに気づくのは、パートナーとの性行為のほか、クリニックや脱毛サロンなどでのVIO処理の際に指摘を受ける、自分で陰毛を処理する際に気づくケースもあります。
尖圭コンジローマの感染経路

感染の主な経路は性的接触で、膣性交や肛門性交、オーラルセックスを通じて感染する可能性があります。このウイルスは目に見えないほど小さく、皮膚や粘膜のわずかな傷から侵入します。一度感染すると、潜伏期間は数週間から8ヶ月と個人差が大きく、症状が出るまで時間がかかるのが特徴です。
感染経路も特定しにくいため、「最近パートナーとしか関係を持っていないのに発症した」というケースも少なくありません。また、感染リスクを完全に防ぐことは難しく、コンドームを使用しても皮膚同士の接触で感染することがあります。性行為以外でも、タオルや下着の共有などで感染する可能性がわずかにありますが、主な経路は性的接触です。
女性の場合、感染が腟内や子宮頸部に及ぶこともあり、子宮頸がんのリスクが高まる可能性が指摘されています。さらに、免疫力の低下によって発症することもあります。ストレスや疲労、風邪を引いた後など、体の防御機能が弱まるとウイルスが活性化し、症状が現れるのです。ただし、感染しても必ず発症するわけではなく、ウイルスに対する免疫が強い人は発症せずに終わることもあります。しかし、一度発症すると再発しやすい疾患のため、注意が必要です。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
尖圭コンジローマの検査と検査費用

視診(目視診断)
視診は、医師が直接患部を観察して診断する方法です。尖圭コンジローマのイボは特徴的な形状をしているため、経験豊富な医師であれば肉眼でほぼ正確に判断することができます。特にカリフラワー状や鶏冠状の突起が見られる場合、尖圭コンジローマである可能性が高くなります。視診は痛みを伴わず、すぐに診断できるメリットがありますが、初期の小さな病変は見落とされることもあるため、場合によっては他の検査と併用することもあります。
病理検査
病理検査では、疑わしい病変の一部を採取し、顕微鏡で詳しく調べて診断する方法です。視診だけでは診断が難しい場合や、他の皮膚疾患と区別する必要がある時に有効です。採取した組織に特殊な染色処理を施し、細胞の異常な増殖やウイルスの影響を確認します。病理検査は確定診断に役立ちますが、採取時にわずかな痛みや出血を伴うこともあります。
HPV検査
HPV検査は、尖圭コンジローマの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の存在を確認する検査です。主にPCR法やハイブリッドキャプチャー法などの技術を用いて、6型や11型など特定のHPV型に感染しているかを調べます。特に女性の場合、子宮頸部への感染が将来的なリスクとなるため、この検査を併用することが推奨されています。HPV検査は綿棒やブラシを使用して粘膜の細胞を採取するため、痛みはほとんどなく、短時間で終わります。
検査料金は、概ね14,000~18,000円程度(自由診療)が相場となります。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
尖圭コンジローマの治療

尖圭コンジローマは市販薬では治療できませんので、医療機関に受診しましょう。
治療法としては、イミキモドクリームなどの塗り薬、液体窒素を用いた冷凍凝固法、レーザーや電気メスを用いた外科的切除がありますが、状況に応じて医師が適切な方法を選択します。
塗り薬は免疫を活性化しウイルスを抑え、冷凍凝固法は患部を凍結壊死させる治療法です。外科的切除は即効性があるものの、再発のリスクがあるため、塗り薬との併用が推奨されています。
尖圭コンジローマと似た疾患もあるため、自己判断せずに専門の医療機関に受診することをおすすめします。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
放置するとどうなる?

イボが大きくなり、他の部位に広がる
尖圭コンジローマを放置すると、最初は小さかったイボが徐々に大きくなり、融合してカリフラワー状になります。さらに、患部を触った手で別の部位を触れると、感染が拡がることもあります。
パートナーなど他者に感染させるリスクが高まる
この病気は性行為を通じて感染するため、気づかないうちにパートナーへ感染させる可能性があります。特に、無症状の状態でもウイルスを保有している場合があり、知らないうちに他者へ広めてしまうケースもあります。
女性は、子宮頸がんのリスクが高まる
ヒトパピローマウイルス感染は子宮頸がんの発症リスクを高めることが知られています。特にハイリスク型HPVと合併すると、将来的にがんへ進行する可能性があるため、定期的な婦人科検診を受けることが推奨されています。
尖圭コンジローマは自然治癒する?

尖圭コンジローマは、ほとんどが良性病変であることが特徴であり、自然治癒が全く見込めないわけではありません。感染した人のうち、20%から30%の人は3ヶ月以内に自然治癒するとのデータもあります。
しかし、自然治癒したように見えても、ヒトパピローマウイルスが完全に消滅したとは限りません。少数ながら、悪性病変で重症化する恐れもあるため、自然治癒を待つことは避けるべきです。放置すると、大切なパートナーに感染させてしまうかもしれませんし、症状が進行すると、治癒までに時間がかかってしまいます。
また、原因となるヒトパピローマウイルスは、低リスク型と高リスク型の2つに分けられます。尖圭コンジローマは、低リスク型が主な原因ですが、高リスク型も同時に見つかるケースがあります。
高リスク型のウイルスに感染すると、男性は陰茎がん、女性は子宮頸がんの発症リスクが高まることが分かっています。さらに、女性が妊娠している場合は赤ちゃんに感染するおそれもあります。まれなケースですが多発性咽頭乳頭腫という症状が現れることもありますので、しっかりクリニックで治療しましょう。
尖圭コンジローマは再発しやすい病気です
ヒトパピローマウイルスは、体から完全に排除できないウイルスです。治療によって、尖圭コンジローマによるできものを取り除いても、周辺にウイルスが残っていると新たなできものができてしまいます。
また、一度できものがなくなっても、3ヶ月以内に4人に1人が再発するとされています。このため、治療が終わっても3ヶ月間は通院して、再発の有無を診断してもらうことが大切です。
尖圭コンジローマの予防策
コンドームの使用

コンドームの使用は感染リスクを軽減する有効な手段ですが、完全に防ぐことはできません。皮膚と皮膚との接触で感染するため、コンドームではカバーできない部位から感染する可能性があります。しかし、コンドームを正しく使用することで感染リスクを大幅に下げることができます。
HPVワクチンの接種

ガーダシルなどのHPVワクチンは、尖圭コンジローマの原因となるHPV6型・11型を予防する効果があります。特に若年層での接種が推奨されており、感染リスクを軽減するのに有効です。ワクチン接種は予防目的のため、感染後の治療には効果がない点には注意が必要です。
複数の性パートナーを持たない

性パートナーの数が増えるほど、尖圭コンジローマの感染リスクも高まります。感染リスクを下げるためには、1人のパートナーとの関係を持ち、不特定多数との性的接触を避けることが重要です。
■参考文献:尖圭コンジローマとは(国立感染症研究所)
症状に心当たりがある方は早めに病院へ

尖圭コンジローマは進行すると治療が長引くため、早めの受診が重要です。症状に心当たりがある方は、性感染症を専門とする医療機関に相談し、適切な治療を受けましょう。
GOETHE MEN’S CLINICは男性専用の性感染症医院です。
すぐに不安を解消したいという方は、気軽にご相談ください。
ゲーテメンズクリニックの患者さまのお声

ゲーテに受診して良かった。
陰茎の先に小さなイボができましたが、治るだろうと放置していました。しかし、日に日に数が増え、ネットで調べてみるとコンジローマだと思い、不安になってゲーテクリニックを受診しました。治療後、再発が心配でしたが、1ヶ月くらいでイボは完全に消えました。ゲーテにかかって良かったです。(20代・会社員)
誰にもバレずに良かった。
性器の付け根のブツブツに気づき、「もしかして性病?」と不安になったので、受診しました。尖圭コンジローマだと診断され、イボが多かったため、飲み薬と塗り薬を併用する治療法を選びました。毎日欠かさず薬を塗ったところ、数週間でイボが小さくなり、2ヶ月ほどで完全に消えました。誰にもバレずに治療できたのも良かったです。 (20代・大学生)
悩みが消えて安心。
以前から肛門周りにイボができてしまい、痒みと痛みで悩んでいました。恥ずかしい気持ちもありましたが、勇気を出してゲーテクリニックへ。治療してからも、経過観察のために何度か通院しましたが、再発することもなく、悩みが嘘のように消えて安心しました。(40代・自営業)
男性なので安心でした。
デリケートな部位の悩みなので、なかなか受診に踏み切れませんでした。しかし、ゲーテクリニックは男性専門のクリニックで、医師やスタッフも全員男性だと知り予約。個室で診察を受けることができたので、周りの目を気にせず相談できました。親身に話を聞いてくださり、信頼できますね。(50代・団体職員)
オンライン診療は手軽。
仕事が忙しく、通院する時間がなかなか取れないため、ゲーテクリニックのオンライン診療を選びました。相談から薬の処方までスムーズに進めることができました。来院もしましたが、事前のカウンセリングをオンラインで行えたことで、滞在時間も短縮でき、助かりました。(30代・営業職)
よくあるご質問

Q1. 性器にできたイボは、コンジローマでしょうか? |
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A. 性器にできるイボには、コンジローマ以外にもいくつかの種類があります。コンジローマは、ヒトパピローマウイルス(HPV)が原因の性病で、鶏冠(とさか)やカリフラワーのような形をしているのが特徴です。ご自身で判断するのは難しく、正確な診断のためにも、まずは専門のクリニックで診察を受けることをおすすめします。 |
Q2. コンジローマの治療は痛いですか? |
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A. 当院でのコンジローマ治療は、主に飲み薬や塗り薬を処方する薬物療法がメインです。したがって治療による痛みはありません。 |
Q3. 治療期間はどれくらいかかりますか? |
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A. イボの大きさや数、治療方法によって異なります。小さなイボが数個程度であれば、1回の治療で完了する場合もあります。一方で、広範囲に広がっている場合や、塗り薬による治療を選択した場合は、数週間から数ヶ月かかることもあります。 |
Q4. 治療後に再発する可能性はありますか? |
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A. コンジローマの原因であるHPVウイルスが体内に残っていると、治療後に再びイボができる可能性があります。そのため、治療後も定期的な経過観察が必要です。万が一、再発してしまっても、速やかに再治療を行うことで、再発を繰り返す可能性を低くすることができます。 |
Q5. 受診する際に、特別な準備は必要ですか? |
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A. 事前に特別な準備は必要ありません。当院は、患者様のプライバシー保護に最大限配慮しております。他の患者様と顔を合わせることがないよう、カウンセリングや診療は個室で対応しております。また、スタッフは全員男性ですので、女性の目を気にすることなく、安心して受診いただけます。お一人で悩まずに、まずはご相談ください。 |


即日検査、即日治療 オンライン診療も当日予約可 性病の検査・治療はお任せください
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- 宮島 賢也
- GOETHEメンズクリニック八重洲院 院長
- 性感染症は、専門の医師に診察してもらうことが大切です。これからも患者さんから、『ありがとう』『助かったよ』と言ってもらえるような診療を続けていけるよう研鑽してまいります。お気軽にご相談ください。
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