性病検査の方法とは?検査タイミングや結果がわかるまでの日数について
2022.10.31
※お知らせ 東京都の梅毒感染防止に向けた検査 実施中
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記事監修 宮島 賢也 医師
性病の検査を受けるのは、恥ずかしいですか?怖いですか?性病は、性行為の経験があれば誰がかかってもおかしくない病気です。そして症状が分かりにくく、詳しいことは検査をしなければ分からないことが多い病気でもあります。
性病で病院へ行くのは、少しハードルが高いことかもしれませんが、最近は性病専門の泌尿器科や、性病科と言って専門の診療科もあります。匿名で検査・治療ができるところもありますし、検査自体も、尿検査のような身体的・時間的負担の少ないものがほとんど。
何らかの理由があって検査の必要性を感じているのなら、検査に行かない限りその気がかりが消えることはありません。基本的な情報をまとめましたので、心構えができたら早めに受診しましょう。
目次
性病検査は受けたほうがいい?検査の必要性について
性病は、20~30代を中心に流行しています。
厚生労働省への報告で近年の推移を見ると、まず全体数として多いのはクラミジア、淋菌。
そして特徴的なのが梅毒の激増です。
梅毒は2011年から増え始め、2018年には2000年以降最多となり、クラミジア、ヘルペス、淋菌に次ぐ報告数を記録。
ちなみ、男性では20代後半以降、女性は20代が圧倒的多数となっています。
性病で怖いのは、その多くに明らかな症状が出にくいということ。
症状がなくても悪化する危険があるのにもかかわらず、感染した当の本人も検査して初めて分かるというケースが増えています。
気づかずに放置していると周囲にばらまくだけでなく、不妊症の原因にもなりかねません。
症状がなくても不安がある、軽くても疑わしい症状がある、そんな時は、まずは検査を受けることが大切です。
厚生労働省:性感染症報告数(2004年~2020年)
性病検査を受けるタイミングや時期について
性病に感染した場合、すぐに症状が出るわけではありません。
症状が出るまでの期間を潜伏期間と言い、病原体の種類によってその長さは異なります。
また、潜伏期間を終えても明らかな症状が出ないケースも多いです。
心当たりがあるのなら、後述する検査タイミングを参考にクリニックに相談しましょう。
・淋菌性尿道炎(淋病)
・マイコプラズマ(尿道)
・ウレアプラズマ(尿道)
・亀頭包皮炎(カンジダ、一般細菌)
など
・尖圭コンジローマ
咽頭淋病
・マイコプラズマ(のど)
・ウレアプラズマ(のど)
など
・梅毒
・HIV
・B型肝炎、C型肝炎
【疾病別】性病検査の方法一覧
【男女別】性病検査の方法|検査時間や結果がわかるまでの日数について
尿検査【男性】
病院・クリニックの検尿室にて、自身で採尿します。
尿道にいる細菌について調べるため、採るのは細菌が混じりやすい初尿(出始めの尿)であること、また正確な結果を得るために検査の1時間前からはトイレ(排尿)を控えること、の2点に注意してください。
淋菌性尿道炎:30分後(精密検査の場合は検査から5日後)
クラミジア性尿道炎:30分~1時間後
マイコプラズマ・ウレアプラズマ(尿道):1週間前後
トリコモナス:2日後
亀頭包皮炎 :1週間後
頸管粘液・膣分泌物検査【女性】
子宮頸管の粘膜部分、もしくは膣分泌液を、綿棒等で軽くぬぐって採取した分泌液で検査を行います。
生理中は正しい結果を得られない可能性が高いため、生理期間が終わってから検査へ行きましょう。
淋病(淋菌感染症): 30分後(精密検査の場合は検査から5日後)
性器クラミジア感染症 :30分~1時間後
マイコプラズマ・ウレアプラズマ感染症: 1週間前後
膣トリコモナス症 :2日後
血液検査【男女共通】
非常に細い針(健康診断の採血に使う針よりもかなり細い)で、少量の血液を採ります。
健康診断のときと同様、消毒を行います。
アルコールでかぶれる場合は事前に申し出ましょう。
梅毒 :15~20分後
HIV・エイズ: 15分後
B型肝炎・C型肝炎: 4~5日後
性器ヘルペス: 4~5日後
皮膚検査【男女共通】
陰部を綿棒等でぬぐい、皮膚や病変からでた擦過物を採取して検査を行います。
その病原体特有のタンパク質を調べる抗原検査、病原体の遺伝子を調べるDNA検査、病原体そのものの有無を調べる塗沫検査、培養して調べる検査等があり、性病の種類や症状にあわせて検査します。
尖圭コンジローマ:1週間前後
性器ヘルペス:15分後
トリコモナス:3~4日後
カンジダ:数日~1週間後
亀頭包皮炎(カンジダ、一般細菌):1~2週間後
うがい検査【男女共通】
生理食塩水で10~20秒のガラガラうがいを行い、その液で検査を行います。
正確な検査結果を得るために、検査1時間前から、飲食(ガム・飴含む)、うがい、歯磨きを控えます。
即日検査の場合、のどの粘膜を綿棒等でぬぐう検査をすることもあります。
咽頭クラミジア・咽頭淋病:2~3日後
マイコプラズマ(喉)・ウレアプラズマ(喉):1週間前後
性病検査の費用について
当院では、すべての検査は予約なしで行うことができます。
検査の種類は医師の診察で決まりますが、診察の結果、検査や治療が必要になった場合の初診料・再診料はいただいておりません。
すべて自由診療となりますので、公的保険の適用はありません。
費用面の負担は若干増えますが、保険診療の様々な制限が取り払われます。
健康保険証が不要になりますから、匿名での検査・治療が可能。マイコプラズマ・ウレアプラズマといった保険診療対象外の性病の検査・治療にも対応できます。
また保険診療は症状が出ている場合に限定されますが、自由診療であれば「感染したかもしれない」という可能性の段階でも検査でき、さらに検査結果を待たずに治療を開始することが可能です。
性病の治療方法について
病原体の種類に適合するお薬を用いて治療を行います。
淋病のような細菌が原因の場合は抗生物質(抗菌薬)、ヘルペス等ウイルスが原因のものには抗ウイルス薬、カンジダは真菌(カビ)のため抗真菌薬、またトリコモナスは原虫が病原体となり抗原虫剤を用います。
尿道や喉の性病については、主に飲み薬を使います。
ただし、淋菌やマイコプラズマ・ウレアプラズマのように薬剤耐性菌が多いものについては、注射や点滴を使うこともあります。
イボやただれ等皮膚症状のある性病の治療は、症状にあわせて主に塗り薬で対応しますが、尖圭コンジローマはイボの状態によっては外科治療を行う場合もあります。
当院の性病検査について|池袋・八重洲のゲーテクリニック
当院ゲーテクリニックは、即日検査・即日治療が可能な、男性の性病専門クリニックです。
スタッフは全員男性。問診票のお名前は匿名でOK、クリニック内でのお呼び出しは受付で発行する番号で行います。
また通院のご負担を最小限に抑えるために、治療薬は治るまでの分をまとめて処方いたします。
予約は不要ですが、ご希望の日時がお決まりでしたら予約いただくと検査がスムーズです。
不安や疑わしい症状が少しでもありましたら、早めに来院ください。
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