カンジダ(膣カンジダ)とは?男女別の症状・原因・治療方法など

 

カンジダ(膣カンジダ)とは?

カンジダ菌の感染による性病

正式名称を性器カンジダ症と言い、カビの一種であるカンジダ菌が亀頭や包皮を炎症させる疾患です。 カンジダ菌は、皮膚や口の中、腸など、もともと体表に持っている人が多い常在菌です。身体が健康で他の菌とのバランスが取れているとき、カンジダ菌は何ら害をなさないのですが、疲労やストレス等で免疫力が低下したり、菌同士のバランスが崩れたりすると異常繁殖し、性器カンジダ症を引き起こします。 特に女性は膣にカンジダ菌を持っている人が多く、体調やホルモンバランスの変化などで発症しやすくなります。また、口の中の環境が悪くなることで口内のカンジダ菌が異常に増え、口腔咽頭カンジダ症を起こすこともあります。  

カンジダと亀頭包皮炎の違いは?

性器カンジダ症は、カンジダ菌が引き起こす性器への感染症全般を指します。感染症の症状として亀頭や包皮の炎症も現れますが、これがすなわち亀頭包皮炎になります。ちなみに亀頭包皮炎は、カンジダ菌だけが原因というわけではないため、ほかの雑菌への感染によっても起こり得ます。 亀頭包皮炎について  

カンジダの感染者傾向

包茎(仮性も含む)の方に症状が出やすい傾向があります。包茎の場合はどうしても亀頭と包皮の間で雑菌が増えやすいので、カンジダ菌も同じように増殖し、亀頭や包皮を炎症させます。 また、HIVに感染していて免疫力が低下している場合も、性器カンジダ症が発症しやすいです。  

カンジダ(膣カンジダ)になる原因|主な感染経路とは?

性行為による感染

カンジダ菌は前述した通り、多くの人がもともと持っている常在菌。したがって、性行為によって人にうつることはあり得ます。ただ、正確なデータは発表されていないのですが、性交や類似行為での感染確率は10%~50%とされていますので、性器カンジダ症は「性感染症」とは言い切れません。とはいえ、当院へお越しになる性器カンジダ症の患者様は、風俗で遊んでいる方が少なくありませんので、感染ルートは主に風俗と考えてもいいでしょう。 ちなみに、特に男性に言えることですが、カンジダ菌が性器から見つかったところで必ずしも症状が出るわけではなく、症状が出なければ性器カンジダ症を発症しているとは言えません。  

自己感染

もともと持っていたカンジダ菌が、何らかの原因で増殖することもあります。そのきっかけになるものの1つに抗生物質の服用があります。何らかの病気の治療で飲んだ抗生物質が常在菌を殺してしまうことで普段のバランスが崩れ、カンジダ菌が異常に増えてしまうケースです。 また、洗い過ぎがきっかけになることもあります。常在菌の中には皮膚のバリア機能を支えるものもいます。ところが、ボディシャンプーを使い過ぎる、ゴシゴシとこすり過ぎる等、過度に洗うことによってバリア機能が壊され、カンジダ菌が繁殖するというケースです。 このほか、風邪、疲労やストレスによって免疫力が低下している時や、高温多湿でカンジダ菌が繁殖しやすい環境があると、発症しやすくなります。  

カンジダ(膣カンジダ)はお風呂でうつる?

カンジダ菌がお湯を介して人にうつることはありません。ただ、性器カンジダ症を発症しているときに、温泉やサウナのような多くの人が集まる浴場へ行くのは避けた方が無難です。というのも、多くの人が集まるとその中に感染する菌を持っている人がいないとも限らないからです。 性器カンジダ症を発症しているときは免疫力が低下していますから、人にうつすというよりも、自分自身が新たな感染症にかかる恐れがあるのです。  

カンジダ(膣カンジダ)が発症するまでの潜伏期間

繰り返しになりますが、カンジダ菌は常在菌。もともと持っている人が多いことから、潜伏期間を見極めるのは難しいでしょう。仮に新たにカンジダ菌に感染したとして、実際に発症するかどうかはその時の体調にも大きく左右されます。感染してすぐに症状が出る場合もありますし、何年も経ってから症状が出るということもあります。このことからも、感染した時期や相手を特定するのは難しいと言えます。 一方で、発症を毎月繰り返すケースもあります。例えば、女性は生理の周期によって体調が変化しやすいため発症しやすくなりますし、ステロイドや免疫系を抑える薬を使用している人、糖尿病やHIV感染症で免疫力が低下している人など、病気が引き起こすこともあります。  

【男女別】カンジダ(膣カンジダ)の主な症状|初期症状・症状の写真など

男性の症状

  • 亀頭包皮炎
  • 亀頭のかゆみ
  • 亀頭の赤み
  • 亀頭の白いカス
  • 亀頭の小さな水疱
  • 尿道炎
  • 無症状 など
男性に性器カンジダ症の症状が現れるケースは少ないのですが、全くないわけではありません。糖尿病やHIV感染症の人、ステロイドや免疫抑制剤を長く使用している人等のほか、包茎も発症のきっかけになります。 症状としては、亀頭やカリ首の赤みや水ぶくれ、かゆみや痛み。白苔(はくたい)と言って白いカスが出たり、皮膚がただれ、ふやけ、また稀ですが尿道炎を併発することもあります。 亀頭包皮炎について  

男性の症状の写真

 

女性の症状

  • 外陰部や膣のかゆみ
  • おりものの増加(ヨーグルト状、黄緑色)
  • 膣の炎症
  • 性交痛
  • 排尿障害
  • 膣の入り口周辺にぶつぶつ
女性は男性よりも性器カンジダ症を発症しやすく、主に膣や外陰部に炎症が起きます。外陰部というのは、外側から見える生殖器すべてのこと。 自覚症状としては、外陰や膣のかゆみ、おりものの増加のほか、ヒリヒリ感や痛み、性交痛、排尿障害が挙げられます。おりものは白っぽい、あるいは黄緑色っぽい色で、ヨーグルトや酒粕のような小さな塊のある状態になり、自分で見ることはできませんが、膣の中や子宮頸部にも付着するようになります。  

女性の症状の写真

 

性器以外の症状

  • 口腔カンジダ
  • 粘膜に白苔
  • 口の中の異常感
  • 味覚異常
  • 痛み 
カンジダ症は性器だけとは限りません。カンジダ菌は口の中の常在菌でもあり、免疫力の低下等のきっかけによって異常繁殖すれば、口腔カンジダ症を起こすこともあります。口内炎と間違いやすいですが、発症すると口の中の粘膜や舌に白苔(はくたい)が現れたり、赤みや腫れ、痛みが出たりします。 また、カンジダ菌が原因で上唇と下唇がつながる口角部分が赤くなったり、ただれたり、亀裂が入ったりすることもあります。  

性器以外の症状の写真

 

カンジダ(膣カンジダ)の検査方法と検査費用

検査方法

男性の検査方法

男性の性器カンジダ症の場合、尿検査を行います。感染した可能性が考えられる行為をしてから24時間以上経っていれば、正確な検査結果が出ます。また、性器にカンジダ菌が付着しているかどうかを調べますので、検査の1時間前からトイレは控えるようにしてください。検査結果が出るのは1週間後になります。 GOETHE MEN’S CLINICでは、再来院が難しい場合、お電話で結果をお知らせすることも可能です。  

女性の検査方法

女性の場合は、膣や外陰部の症状、おりものの状態を調べます。膣鏡を入れて膣の中を視診するほか、菌の特定をするためのぬぐい検査を行います。ぬぐい検査では膣分泌物を綿棒等でぬぐって検体を採りますが、結果が出るまでに顕微鏡検査では1~2日、培養検査では1週間程度の時間を要します。 なお、正確な検査結果を得るために、生理中の検査は避けましょう。  

検査費用

性器カンジダ症 8,800円(税込) 軽い症状しか出ていなくても不安があればすぐ受診いただけるよう、診察の結果、検査・治療が発生する場合、GOETHE MEN’S CLINICでは初診料・再診料を無料にしています。  

検査キットについて

病院へ行くのは抵抗がある、病院へ行く時間がないという場合は、検査キットを利用するという選択肢があります。 検査キットは法律の規制があり、ドラッグストア等店頭では販売されていませんが、インターネット通販で取り寄せることが可能です。検査の種類自体は病院と変わらず、大きく異なるのは、検査用の検体を自分で採るという点。性器カンジダ症であれば必要になるのは、尿検査、あるいはぬぐい検査用の検体なので、取り寄せたキットを使って自分で採取します。手順に沿って返送すると検査してもらえ、結果はインターネットや電話等で確認するというのが大まかな段取りです。 ただし、検査結果が陽性で治療を受けるとなると病院を受診する必要があり、その場合、病院でまた検査し直さなければなりません。すでに症状があるのであれば、初めから病院で検査した方が、時間的にも金銭的にもスムーズなのではないでしょうか。   性病検査セルフチェックはこちら 性病の検査についてはこちら  

カンジダ(膣カンジダ)の治療について|病院・治療費・薬など

病院は何科を受診すればいいの?

男性:泌尿器科、性病科 女性:婦人科、産婦人科、性病科  受診する診療科を選ぶときは、症状が出ている部位を基準にするのが基本。性器に症状が出ている場合、男性なら泌尿器科、女性なら婦人科が第一候補になります。また最近は、部位の垣根を越えて診療可能な性病科(正式には性感染症内科)も増えてきました。 性感染症の範疇にある症状であれば、性器に現れていようが、喉に現れていようが関係なく、総合的に診てくれる性感染症の専門科です。  

一般的な治療方法について

治療には抗真菌薬を用います。方法は症状のある箇所によって変わり、男性の場合、皮膚に症状がある場合は塗り薬、尿道の症状であれば飲み薬、女性の場合は膣の症状であれば膣錠、皮膚にも症状がある場合は塗り薬や飲み薬を使用します。塗り薬や膣錠といった外用薬はイミダゾール系、飲み薬にはトリアゾール系の抗真菌薬が処方されます。 治療期間の目安は1~2週間。カンジダ菌は常在菌のため、完全に除去することは難しいですが、治療によって菌の量を減らすことは可能です。また、頻繁に再発を繰り返す場合は、市販の再発治療薬もあるので、ドラッグストア等で薬剤師に相談するのもよいでしょう(ただし、購入は過去に医師の診断・治療を受けたことがある人に限られます)。  

治療費について

性器カンジダ症 11,000円または16,500円(税込) 治療は検査の結果後に始めるのが本来ですが、当院は自由診療のため、症状が強く出ている場合は検査結果を待たずにお薬を処方することもできます。お気軽にご相談ください。   性病の治療費についてはこちら  

 カンジダ(膣カンジダ)は自然治癒する?放置するリスクとは

カンジダは自然治癒する?

自浄作用によって自然治癒することはあります。性器カンジダ症は女性に多いですから、女性の膣を例に挙げると、膣にはカンジダ菌のほかにも常在菌がいます。 そのうちの1つ、デーデルライン桿菌という乳酸菌には、乳酸を作り出して膣の中を強い酸性に保ち、細菌感染を防ぐ働きがあります。これが自浄作用です。この作用が追い付かないほど菌が増えると難しいですが、軽症であれば自然治癒して通常に戻ることはあり得ます。 ただし、すでに症状が出ているのであれば、悪化したり、パートナーへ感染したりするリスクがあるので、病院できちんと治療すべきでしょう。  

カンジダを放置するとどうなる?

かゆみや痛みが我慢できないほどひどい場合、自然治癒を期待して放置すると症状を慢性化させる恐れがあります。治療を難しくしてしまう場合があるので、検査・治療は早めに行った方がよいでしょう。 男性でも性器カンジダ症の症状が出やすい包茎の人、ステロイドや免疫抑制の薬を使っている人、糖尿病やHIVの感染者は特に注意が必要です。 また女性は、症状が長引いたり再発を頻繁に繰り返したりしているうちに、治りにくくなるだけでなく、子宮内膜炎や卵管炎、骨盤腹膜炎などの感染症を起こし、不妊症になる可能性もあります。症状がすでにあるのであれば、病院へ行きましょう。   

カンジダ(膣カンジダ)の予防方法|感染・再発しないために

コンドームを着用する

カンジダ菌が性行為によって感染することは少ないとはいえ、ゼロではありません。他の性感染症と同じく、コンドームを着けることで、性行為時の感染を防ぐことができます。性行為やマスターベーションは患部に刺激を与え悪化させる恐れがあります。症状が激しく出ているときは、性行為やマスターベーションをすること自体、控えましょう。  

清潔に保ちつつ、過度な洗浄は控える

性器はやさしく洗います。少しでもキレイにしようと、ボディシャンプーや石鹸を使ってゴシゴシ洗うと強い刺激を与えることになり、かえって悪化させるのでやめましょう。亀頭や膣のような粘膜部分はとくにデリケートで傷つきやすいですし、洗い過ぎることで、必要な常在菌を流してしまいかねません。これは治療中だけでなく、普段にも当てはまります。  

通気性の良い下着を着用する

カンジダ菌は、高温多湿な環境で増殖します。身に着ける下着は、トランクスのようなできるだけ通気性のよいものを選びましょう。女性は、生理期間中は特に性器周辺が蒸れやすくなります。ナプキンやタンポンをこまめに取り換えるようにしましょう。またおりものシートも通気性を悪くしますから、やはりこまめに取り換えた方がよいでしょう。  

食事のバランスを整える

性器カンジダ症を発症するきっかけの1つに糖尿病があります。糖質を摂り過ぎないようにし、栄養バランスのよい食事を心がけましょう。  

体調管理に気をつける

カンジダ菌は、免疫力が低下していると繁殖しやすくなります。睡眠不足や疲労、ストレス、不規則な生活など免疫力を低下させる暮らし方に注意し、規則正しい生活を送るようにしましょう。  

カンジダの検査・治療はゲーテクリニックまでご相談ください

性器カンジダ症、通称カンジダの原因はカンジダ菌というカビの一種。もともと持っている人が多い常在菌で、性行為でうつることもありますが、大半は自己感染によるもの。免疫力の低下などをきっかけに、亀頭のかゆみや赤み、白いカスなどを発症します。 女性に多い病気ですが、男性でも包茎などのきっかけがあると発症しやすくなります。自然治癒は難しいため、気になる症状があるなら早めに受診しましょう。ゲーテクリニックでは、即日の検査と治療が可能です。    

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記事の監修者:野口 真康
GOETHEメンズクリニック八重洲院 院長
日本性感染症学会 会員