レビトラとは
レビトラってどんな薬?
バイアグラに続いて、2004年に厚労省に承認された第2のED治療薬。
レビトラは、バイアグラの弱点を補う形で開発されていて、飲んでから15~30分で効果が出る即効性、食事の影響を受けづらいなど優れた特徴があります。
レビトラを製造販売しているのは、ドイツに本社を持つバイエル薬品です。バイエルは創業150年を超える世界的な医薬品メーカーとして知られています。
レビトラの作用メカニズム
レビトラの有効成分は「バルデナフィル」という成分です。
バルデナフィルが作用するメカニズムはバイアグラやシアリスと同じで、勃起を鎮める作用があるPDE5という酵素の働きを阻害するというもの。
勃起させるメカニズムは同じですが、バルデナフィルは身体への吸収が早いので、効果が現れるまでの時間も早く即効性があります。
レビトラの効果とは
レビトラは、性的な刺激があった際に勃起を助ける働きがあります。性的な刺激がなければ勃起しませんし、一度勃起しても性的な刺激・興奮が収まれば勃起も治まります。
日本で処方可能なレビトラには有効成分の含有量が10mgのものと20mgのものがありますが、20mgはバイアグラに換算すると100mgの強さに相当します。バイアグラは日本では50mgまでしか承認されていないので、レビトラの20mgは最も強い勃起力を得られることになります。
レビトラの20mgは効果が強いので、勃起時の硬さが1番出やすく、ほかのED治療薬では効果が出づらい糖尿病の人にも有効です。
効果が出るまでの時間は?
レビトラは、空腹時なら15分、食事を摂っていたとしても30分ほどで効果が出ます。性行為の直前に飲んでも挿入することには効いているでしょう。
有効成分であるバルデナフィルの血中濃度がピークに達するのは服用後1時間前後。硬さが1番出るのはそのころです。
効果は何時間続く?
個人差はありますが、10mgは4~6時間、20mgは6~8時間ほど効果が続きます。
この時間内に射精すればペニスは元の状態に戻りますが、再度刺激を受ければ勃起できます。
効果が出ない場合はある?
レビトラは食事の影響を受けづらいのですが、脂質を多く摂ると効果が弱まります。食後に服用する場合は、脂が少ないあっさりとしたメニューを選ぶことを心がけてください。
お酒を飲んでも大丈夫?
基本的にアルコールで効果が弱まることはありませんが、飲みすぎると脳からの勃起命令がペニスに届かなくなるので、薬の効果は得られません。
お酒に弱い体質の方は、アルコールが回りやすくなるので服用時は飲まないようにするのが無難です。
ほかのED治療薬との違いは?
日本で承認されているED治療薬は、レビトラのほかにも「バイアグラ」、「シアリス」があります。
3種の薬の比較はこちらのページで御覧ください。
レビトラの処方について
製造工場の改修工事により、2019年3月から供給が止まっていましたが、2020年4月からレビトラ錠20mgの供給が再開されました。
しかし、生産遅延がまだ解決しておらず、10mgについては供給されていません。これまで10mgを使っていた患者様には、20mgの錠剤を半分に割って服用されることをおすすめしています。
レビトラの処方価格の相場
レビトラの処方は保険診療ではなく自由診療となりますので、価格はクリニックによりまちまちですが、レビトラ錠10mgが1,500円、20mgは1,800円が相場です。この価格よりも高すぎるクリニックは選ばないように注意してください。レビトラ錠は、価格が違ってももちろん薬は同じものです。
レビトラジェネリックについて
レビトラのジェネリックは沢井製薬、東和薬品から発売されており、10mg、20mgともに当院でも取り扱っております。効果はバイエル薬品のものと同じで、割りやすく加工されているなど使いやすい錠剤です。
レビトラの副作用
レビトラの副作用は「顔のほてり」「頭痛」「眼の充血」「鼻づまり」が多く、半数ほどの人に症状が出ます。これらの副作用はお酒を飲んだ時に近い状態と例えられ、性行為に影響するほど症状が強く出ることはまれです。
副作用は2~3時間で治まることが多いです。
副作用の出かたは個人差が大きいので、強めに出てしまう場合は、20mgを使っているなら10mgに変更する、10mgなら半分に割る、またはバイアグラやシアリスに変更してみるなど容量や薬との相性を試してみてください。