EDの定義とは?
ED(勃起不全)とは、「勃起機能の低下」を意味する英語Erectile(勃起) Dysfunction(機能不全)の略になります。
以前はインポテンツ(ドイツ語: Impotenz、略称: インポ)とも呼ばれていましたが、近年はEDという言い方が定着しました。
EDの定義には、勃起が全く起こらないケースはもちろんのこと、「勃起の硬さや持続時間が不十分で、自分自身やパートナーが満足できない状態」も含まれます。
性交の途中であるにも拘らず勃起を維持できない症状、いわゆる「中折れ」もED。自慰は問題なくても性交がうまくいかないという場合もEDと定義されます。
誰にでも起こる
普通の病気
勃起は陰茎海綿体の血管が拡がり、陰茎海綿体へ血液が送られることで起こります。
老化によって血管の幅は狭くなり、血管の弾力性も失われますから、EDは男性にとって避けられない病気だともいえるでしょう。
EDになる方が、年齢とともに増えるのは自然なことです。
また、「血管年齢」という言葉があるように、実年齢よりも血管の老化が進んでいる人も少なくありません。
塩分の摂りすぎは血管を固くしますし、糖質過多は血管を傷つけて詰まりやすくします。
EDには、生活習慣病の側面もあるということです。
勃起するためにもう一つ必要なのが、性的な興奮を神経を介してペニスに伝えること。
若い方のEDは、おもに神経の不調によるもので、その原因は自信のなさやストレスです。
10代や20代は、失敗した経験からくる自信のなさや、経験が少ないことによる自信のなさによるものが多く、30代、40代は仕事のストレスによるEDがとても多くなります。
老化、生活習慣、ストレス。どれも避けたり見直したりするのが難しいからこそ、EDは誰にでも起こる病気だといえるのです。
EDは
ほとんどのケースで
治療が可能
EDになるのは、血管と神経のどちらか、または両方が不調な場合です。
EDを改善、または予防する方法としては、血管の機能のために、低塩分、低血糖の食事に変える、簡単な運動を日常に取り入れるなど、いわゆる「健康的な生活」を心がけること。
睡眠不足もEDの大きなリスクなので、平均8時間をキープするのが理想です。
神経の正常な働きを妨げる「ストレス」から離れることも重要ですが、仕事のストレスから離れるのは簡単ではありません。
なにかしら、心が休まるような趣味や場所があれば、神経の不調は和らぐことがあります。
とはいえ、低塩分・低糖質の食事をする、運動の習慣をつける、睡眠時間を確保する、ストレス源から離れる…これらをすべて、もしくは複数満たすのは、現在の日本の社会構造、とくに都市生活者には非常に難しいですよね。
いまEDに悩んでいて、自力で改善することが現実的ではないと感じている方は、医療を頼るのも選択肢に含んでいいのではないでしょうか。
なぜなら、EDの治療は、以前は大掛かりな手術が必要でしたが、いまは飲み薬で治療できるようになったからです。
治療薬は、血管の不調、神経の不調どちらの場合にもよく効くので、一度試してみるのもおすすめできます。
何度か薬を使って性交に成功して自信がつくと、その後は薬を使わなくても上手くいくようになったという患者様もたくさんいらっしゃいます。
EDは
早漏の原因にも
EDとともに多くの男性が抱えている性の悩みに早漏があります。
そして、あまり知られてはいませんが、早漏の原因の一つにEDが関わっています。
一般に、勃起によるペニスの硬さが硬ければ硬いほど、物理的な刺激を受けづらくなります。
反対に、硬さが足りないとペニスは刺激をより多く受けてしまうので、すぐに射精に至ることになるのです。
ED治療薬でペニスが硬い状態を維持できるようになると、早漏も改善するケースが多いので、お悩みの方は一度試して効果を確かめてみてもいいかもしれません。