バイアグラジェネリックとは

ジェネリック医薬品とは、特許が切れた医薬品をほかの会社が製造したものです。

ファイザー社が開発したバイアグラは、主成分である「シルデナフィル」の物質特許、「勃起不全治療」の用途特許が2014年に満了したので、現在は「バイアグラと同じ効果があること」と長期保存の試験などで「薬剤の安定性があること」を証明して厚労省から承認を得られれば、どの製薬会社でもバイアグラと同等のジェネリック薬を製造することができます。

現在、国内では厚労省の承認を受けた10社ほどが、バイアグラのジェネリック薬を製造販売しています。

ジェネリック薬は、バイアグラの主成分である「シルデナフィル」+製薬会社名の略で名前が付けられます。
例えば、キッセイ薬品工業のジェネリックは『シルデナフィル錠 50mg VI「キッセイ」』、大興製薬のものは『シルデナフィル錠 50mg VI「DK」』のようになります。

どのジェネリックを選ぶべきか

基本的に、厚労省の承認を受けていれば、どの製薬会社のジェネリックでも効果は同じです。
服用後1時間前後で効果が出始めて、4~5時間効果が続きます。効果や副作用ついて詳しくはバイアグラのページを参照ください。

ED治療を行うクリニックを何院か見ると、東和薬品、キッセイ薬品、富士化学工業のジェネリックを扱うことが多いようです。
各社により錠剤の形は丸やひし形、割りやすいように真ん中に線が入っているものなどさまざまですが、効果は同じですので、好みや価格で選ぶのがいいでしょう。

当院では、形と色がバイアグラに一番近い富士化学工業のジェネリック『シルデナフィル錠 25mg VI「FCI※」』『シルデナフィル錠 50mg VI「FCI」』※Fuji Chemical Industriesの略を処方しています。
25mgより50mgの方が勃起の硬さは出やすいです。

シルデナフィル錠 25mg VI「FCI」

当初は何社か用意していたのですが、選ぶ患者様が多かったのが富士化学工業のものでした。
もともとファイザー社のバイアグラを使っている方が多いので、違和感なく切り替えるためでしょう。
切り替えた患者様方は効果に満足されています。

現在は、同じ効き目のジェネリックを何種類も置いても患者様を迷わせてしまうので、『シルデナフィル錠 25mg VI「FCI」』『シルデナフィル錠 50mg VI「FCI」』のみの処方としています。

価格面や使いやすさなど、患者様の役に立ちそうなジェネリックが今後出てくるようでしたら、当院も取り入れていきます。

ジェネリックの価格は?

『シルデナフィル錠 VI「FCI」価格は、25mgが1錠380円(税込)、50mgが1錠750円(税込)。
ファイザー純正よりもかなり価格が抑えられています。

メーカー 薬品名 成分量 価格
富士化学工業 シルデナフィル錠 VI 「FCI」 25mg 380円(税込)
ファイザー バイアグラ錠 25mg 1,000円(税込)
富士化学工業 シルデナフィル錠 VI 「FCI」 50mg 750円(税込)
ファイザー バイアグラ錠 50mg 1,200円(税込)

1錠1,000円を超えるとなると、試してみようと思ってもなかなか手を出しづらいですが、ジェネリックなら380円(税込)。効果はファイザー純正のバイアグラと変わりませんので、勃ちが悪くなってきた方や、中折れしがちな方は、気軽に1錠試してみることをおすすめします。